2021-01-01から1年間の記事一覧

『枕草子』を読んで考える二人の人間関係の縁が切れる理由

以下は『枕草子』の一節です。 則光はつねづね、「いっておくけど、おれにはぜったい、歌など詠んでよこさないでくれ。歌はかたきみたいなもんだ。もうこれをかぎりに別れようと思うときに歌をよこしたらいい。」といっていたので、返事に、 くずれよる妹背…

電車やトイレで人が鏡を見る理由

山鳥は相手がほしくて鳴くそうだから、鏡を見せればよいかしらん、幼げで、あわれ。 (『枕草子』岩波現代文庫 P51) という一文を読んで、電車やトイレで化粧直しや髪の毛のセットのために鏡を見ている人も、実は心の底の寂しさから鏡に映った人(自分)…

ネイティブの使った中国語「川端康成の小説は日本らしい」

今日中国人との会話で出てきた中国語。 川端康成的小说很日本 chuānduānkāngchéng de xiǎoshuō hěn rìběn 川端康成の小説は日本らしい。 ・川端康成(chuānduānkāngchéng) 川端康成(かわばたやすなり) ・的(de) ~の ・小说(xiǎoshuō) 小説 ・日本(r…

高校古典の授業で習った古文知識が役立つ意外な瞬間

中国人から質問が来た。 宮崎駿の『風立ちぬ』について。 このタイトルは中国語では『起风了』(風が吹いた)と訳されているが、日本語タイトルの「ぬ」は否定の「ず」の意味ではないのか。 だから、『风吹不起』(風が吹かない)と訳されるべきではないのか…

寒冷前線とは?超わかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。 今回は寒冷前線について勉強しました。 この記事は前線の知識を前提としているので、前線に関する知識があやふやな方は先に以下の記事を読んでおくとよいです。 …

温暖前線とは?超わかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。 今回は、温暖前線について勉強しました。 もし前線に関する知識があやふやな方は先に以下の記事を読んでおくとよいです。 ・前線とは?超わかりやすく簡単に解説…

前線とは?超わかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。 今回は、前線について勉強しました。 前線とは何か? 前線(ぜんせん)とは何かを説明する前に、まずイメージから入るとわかりやすいと思います。 以下の写真が、…

対流混合層の特徴を超わかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。 今回は、対流混合層について学びました。 対流混合層とは? 地上0mから高度約1kmの空気の層を大気境界層といいますが、それは三つに分けることができます。 …

ネイティブの使った中国語「日本にいる中国人は多いよ」

在日本的中国人很多啊 zài rìběn de zhōngguórén hěn duō a 日本にいる中国人は多いよ ・在(zài) ~にある、~にいる ・日本(rìběn) 日本 ・的(de) ~の ・很多(hěn duō) 「多」で「多い」。「很」は形容詞の前に習慣的に付けられるもので特に意味は…

ネイティブの使った中国語「こんなに夜遅いのにどうしてまだ寝ないの?」

这么晚了怎么还不休息啊 zhème wǎn le zěnme hái bù xiūxi a こんなに夜遅いのにどうしてまだ寝ないの? ・这么(zhème) こんなに ・晚(wǎn) (時間的に)遅い ・怎么(zěnme) どうして ・还(hái) まだ ・休息(xiūxi) 休む、寝る ・啊(a) (驚きを…

ネイティブの使った中国語「私もそんなに痩せられたらいいのに」

我要是能这么瘦就好了 wǒ yàoshi néng zhème shòu jiù hǎo le 私もそんなに痩せられたらいいのに。 ・要是(yàoshi)~就好了(jiù hǎo le) もし~ならいいのに ・能(néng) ~できる ・这么(zhème) こんなに(上の文の場合、「あなたくらいに」ほどの意…

空気中での水滴の成長とエアロゾル(ちりやすす)の密接な関係【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。 今回は、水滴の成長とエアロゾルの関係について学びました。 空気中での水滴の成長とエアロゾルの密接な関係 雲ができるためには、空気中で水蒸気が凝結をして、…

エアロゾルの大きさと陸上と海上における数の覚え方【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。 本日はエアロゾルについて勉強しました。 エアロゾルとは何か? 空気中に浮遊する微粒子は総称してエアロゾルと呼ばれます。 エアロゾルは、もっとラフに言えば、…

湿潤断熱変化で温位が保存されない理由を超わかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験の対策をしています。 今回は、湿潤断熱変化では温位(「もし地上にあったら」の絶対温度)は保存されない(変化する)ということについて学びました。 前回の記事では、乾燥断熱変化…

乾燥断熱変化で温位と相当温位が変化しない理由をわかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験の対策をしています。 今回は、乾燥断熱変化では温位と相当温位が保存量であることについて学びました。 この記事でも簡単には説明しますが、これについては、乾燥断熱変化、温位、相…

ネイティブの使った中国語「ライチは中国から輸入したもの?」

荔枝从中国进口的吗? lìzhī cóng zhōngguó jìnkǒu de ma ライチは中国から輸入したもの? 荔枝(lìzhī)・・・ライチ 从(cóng)・・・~から 进口(jìnkǒu)・・・輸入する 日本のライチはたぶん輸入したものだ、と中国の友人に言ったときに返ってきた言葉…

ネイティブの使った中国語「北京は梅雨がないよ。ここはからっとしてすがすがしい」

北京没有梅雨,这里很干爽。 běijīng méiyǒu méiyǔ, zhèli hěn gānshuǎng 北京は梅雨がないよ。ここはからっとしてすがすがしい。 ・北京(běijīng)・・・北京 ・没有(méiyǒu)・・・~ない ・梅雨(méiyǔ)・・・梅雨 ・这里(zhèli)・・・ここ ・很(hě…

接地層の特徴とは?超わかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験の対策をしています。 今日は接地層について勉強しました。 接地層とは? 以前の記事、 大気境界層とは?超わかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】 - 根性による3ヶ国語学習…

絶対不安定とは?超わかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。 今回は、絶対不安定について勉強しました。 大気が不安定とは? 軽い暖かい空気が下にあって、重い冷たい空気が上にある状態を大気が不安定な状態といいます。 こ…

大気境界層とは?超わかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。 今回は、大気境界層について勉強しました。 大気境界層とは? 大気境界層(たいききょうかいそう)とは、地上から高度約1kmまでの空気の層のことです。 大気境…

気圧傾度力とは?超わかりやすく簡単に解説(式のゴロ合わせ付き)【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。 今回は気圧傾度力について勉強しました。 この記事は、気圧傾度について知っているとより理解できるので、必要な方は以下の記事を参考にしてください。 yaseteru.…

気圧傾度とは?超わかりやすく簡単に解説(式のゴロ合わせ付き)【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。 今回は気圧傾度について勉強しました。 気圧傾度とは? 気圧傾度(きあつけいど)とは、2地点間の気圧の変化の割合のことです。 もっとラフにいうと、2地点間の気…

対流雲の一つ、積雲の高度の覚え方【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。 今回は、積雲(せきうん)と積乱雲(せきらんうん)について勉強しました。 積雲の特徴 積雲(せきうん)は、俗に「綿雲(わたぐも)」と呼ばれます。 晴れた夏の…

10種雲形の下層雲(層雲、層積雲、乱層雲)の種類と高度の簡単な覚え方【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。 今回は、下層雲について学びました。上層雲、中層雲について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。 yaseteru.hatenablog.com yaseteru.hatenablog.com …

10種雲形の中層雲(高積雲、高層雲)の種類と高度の簡単な覚え方【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験の準備をしています。 今回は、前回に引き続き10種雲形のうち、中層雲について覚えました。ゴロ合わせも作ったので、ここで紹介します。 前回の記事はこちら↓ yaseteru.hatenablog.…

10種雲形の上層雲(巻雲、巻積雲、巻層雲)の種類と高度の簡単な覚え方【気象予報士試験対策】

『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験の準備をしています。 今回は、10種雲形について勉強しました。雲の分類に関することですが、一気に覚えるのは大変なので、パートごとに覚えます。 10種雲形では、上層雲、中層雲…

雲という、白昼堂々と現れる幽霊の定義とは?【気象予報士試験対策】

半分娯楽、半分気象予報士試験対策として、『雲の中では何が起こっているのか』(荒木健太郎著)を読み始めました。Amazonでの評価も非常に高く、良書間違いなしです。 まずは雲の定義から始まります。 雲とは? 本書によれば、雲とは、 「無数の小さな水滴や氷…

『楊貴妃 大唐帝国の栄華と滅亡』(村山吉廣著)の第2章を読んだ感想~玄宗皇帝がスケベである3つの理由~

『楊貴妃 大唐帝国の栄華と滅亡』(村山吉廣著)の第2章を読了しました。 第2章では、楊貴妃の出生から玄宗皇帝に見初められるまでのこと書かれています。ここまでの楊貴妃に対する印象は、「普通の女の子」です。幼名は玉環(ぎょくかん)で、成人前に父母…

『楊貴妃 大唐帝国の栄華と滅亡』(村山吉廣著)の第1章を読んだ感想~長安の人口に匹敵する今の日本の都市は?

『楊貴妃 大唐帝国の栄華と滅亡』(村山吉廣著)の第1章を読了しました。 第1章では、玄宗皇帝が帝位についた経緯、唐王朝の都、長安の成り立ちや当時の様子が記述されています。 本書は、約250ページの、講談社学術文庫の中では比較的短めの本です。し…

『蘇軾 その詩と人生』(海江田万里著)の終章を読了しての感想~最後まで人生において大切なことを見失わなかった人~

『蘇軾 その詩と人生』(海江田万里著)の終章を読了しました。 政敵によって海南島送りにされ、そこで一生を終える覚悟でいた蘇軾ですが、何と哲宗が25歳の若さで死去することで状況は一変します。 哲宗の腹違いの弟、端王趙佶(たんおうちょうきつ)が徽…