『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験の準備をしています。
今回は、前回に引き続き10種雲形のうち、中層雲について覚えました。ゴロ合わせも作ったので、ここで紹介します。
前回の記事はこちら↓
中層雲の種類と高度
中層雲には次のようなものがあります。
・高積雲(こうせきうん)
・高層雲(こうそううん)
中層雲は、高度2~7kmのあたりに発生します。
中層雲なのに、名前が高積雲、高層雲だから紛らわしいです。でも、大丈夫、ゴロ合わせがあるので、ここで紹介します。
ゴロ合わせによる中層雲の種類と高度の簡単な覚え方
中層雲になんぼ高く積んでも高層雲にはなれない
やや悲しい響きのする一文ですが、一応ゴロ合わせです。
「になんぼ」(2~7km)、高く積んで(高積雲)。
こうして悲しい解釈をすれば、さっき書いたような紛らわしさにも筋が通ります。
では、それぞれの雲の特徴を見ていきます。
高積雲(こうせきうん)の特徴
高積雲は、前回の記事で紹介した巻積雲(けんせきうん、いわゆる秋に見られる「うろこ雲」)とよく似ています。
巻積雲は小さな綿菓子の集団でしたが、高積雲も同じように綿菓子の集団です。
ですが、一つひとつのサイズがより大きく、巻積雲がSサイズの綿菓子なら、高積雲はLサイズの綿菓子です。
また、雲の下部がやや灰色になります。
俗に、「ひつじ雲」と呼ばれる雲です。
巻積雲と高積雲の見分け方
『雲の中では何が起こっているのか』(荒木健太郎著)では、巻積雲と高積雲の見分け方が紹介されています。(P32)
それによれば、腕を伸ばし人差し指を立てて、一つひとつの雲が人差し指からはみ出すなら、高積雲です。逆に、人差し指に隠れてしまうなら、巻積雲です。
なお、雲に向かって中指を立てると神の怒りに触れるので注意してください。
(高積雲 - Wikipediaより)
高層雲の特徴
高層雲は、前回の記事で紹介した巻層雲(けんそううん)と同じく、空を覆うベール状の雲です。
ただし、高層雲は巻層雲に比べて厚く、色が濃いです。
また、巻層雲ほど太陽がきれいに見えず、おぼろげです。
そうです、高層雲の俗称は「おぼろ雲」。
巻層雲と違い、暈(かさ)が発生しません。
(高層雲 - Wikipediaより)
魅惑的で、でもどこか危うい感じのする雲です。
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