ネイティブの使った中国語「もう何年もキンモクセイを見てないよ」~中国人の考える「桂花」はキンモクセイかギンモクセイか?~

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我已经好几年没有看到桂花了

wǒ yǐjīng hǎo jǐ nián méi kàn dào guìhuā le

もう何年もキンモクセイを見てないよ。

☆単語☆

已经(yǐjīng) すでに、もう

好几年(hǎo jǐ nián) 何年も(「好」は時が長いことの強調)

看到(kàn dào) 見える、見かける

桂花(guìhuā) (キン/ギン)モクセイ

☆☆☆

秋について話しているとき、中国の友人が使った中国語。

ただ、「桂花」の訳は「キンモクセイ」としましたが、友人の頭にある「桂花」はそれとは違う可能性があります。

というのも、「桂花」とは「モクセイ」のことであり、モクセイには主にキンモクセイとギンモクセイの二つがあるからです。

キンモクセイは日本でよく見かけるオレンジ色のもので、ギンモクセイはどちらかといえば黄色です。

中国のアプリで「桂花」を画像検索すると、オレンジ色のキンモクセイではなく、黄色い花(おそらくギンモクセイ)が多く表示されます。

中国ではギンモクセイの方が主流なのかもしれません。

とはいえ、「桂花」は「モクセイ」であり、キンモクセイもギンモクセイもモクセイには変わりないので、どちらにも解釈することは可能でしょう。

ちなみに、キンモクセイであることを強調したいのなら、「丹桂(dānguì)」という中国語があります。「丹」は「赤色、朱色」という意味です。

中国語学習者のほとんどは植物の専門家ではないので、この程度の理解でいいと思いますが、Wikipediaにはもっと細かいことが記載されています(キンモクセイもなかなか奥が深そう)。

気になる方は、各自で調べてみてください。

日本の「キンモクセイ」は中国の「丹桂」に相当するが、日本の「キンモクセイ」と中国の「丹桂」が本当に同一であるか、日本のキンモクセイと同じ遺伝子を持つ丹桂が本当に中国に存在するかどうかは議論の余地がある。そもそもキンモクセイ自体が、日本だけで特異的に広範囲で育てられているモクセイの変種の一つに過ぎないが、中国ではモクセイとその変種は桂花茶の原料として重要な栽培植物であり、品種改良によってさまざまな品種が生み出されて大規模に栽培されている。「丹桂」に分類されているモクセイの変種だけでも、高級桂花茶の原料として知られる大花丹桂や朱砂丹桂を始めとして、大量の品種がある。日本のキンモクセイと完全に同じ遺伝子を持つモクセイの変種が中国に存在しない可能性もあり、その観点から、「キンモクセイは中国ではなく日本で生み出された」という説もある。

キンモクセイ - Wikipediaより)