気圧傾度力とは?超わかりやすく簡単に解説(式のゴロ合わせ付き)【気象予報士試験対策】

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『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。

今回は気圧傾度力について勉強しました。

この記事は、気圧傾度について知っているとより理解できるので、必要な方は以下の記事を参考にしてください。

yaseteru.hatenablog.com

自分なりに理解したことなので、不正確なところもあるかもしれませんが、そのあたりはご了承願います。

気圧傾度力とは?

気圧傾度力とは、一言でいうと、気圧差による力のことです。

中学校の理科の授業で、風は高気圧の方から低気圧へ向かって吹く、と習います。これも気圧傾度力、すなわち気圧差による力によって空気が動くからです。

気圧傾度力のイメージ

チューブのわさびをイメージするといいです。

チューブを押す(圧力を加える)とわさびはチューブの出入口の方(圧力の低い方)からうにゅっと出てきます。

このわさびが風みたいなもので、圧力の高い方から圧力の低い方へと動いています

他にも、例えば、駅前で親分ヤンキーとその子分ヤンキーに挟まれた場合を想像してみてください。

威圧感の強い親分ヤンキーよりも威圧感の比較的弱い子分ヤンキーの方に身体を動かそうとすると思います。もっといえば、威圧感のあるヤンキー二人のいる方とはまったく別の、威圧感のない方へと逃げようとすると思います。

このイメージのように、気圧の高い空気(高気圧)と気圧の低い空気(低気圧)の間にある空気は、気圧の高い方から低い方へと動くのです。

とは、空気が水平方向に移動することですから、気圧差による力(気圧傾度力)が風を起こすといえます。

気圧傾度力の求め方

気圧傾度力の式は、空気の密度の逆数にマイナスを付けたものに、以前の記事で解説した気圧傾度(距離分の気圧差)をかけて表されます。

気圧傾度とは、2地点間の気圧の変わり具合(1単位の距離あたりの気圧差)のことでした。

また、この式におけるマイナスは、力が低気圧の方向に働きますよ、という風に、方向を表すものだと理解してください。

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上の式の「距離分の気圧差」の部分は「気圧傾度」のことなので、結局以下のようになります。

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つまり、気圧傾度力は、気圧傾度を空気の密度で割ったものにマイナスを付けたもので表すことができます。

密度というのは、g/㎥と表すことからわかるように、1㎥あたりの重さのことです。だから、空気の密度は、空気一箱あたりの重さのようなイメージです。 

気圧傾度は距離あたりの気圧差で、これをさらに空気一箱あたりの重さで割ったものが、気圧傾度力ということになります。

結局、気圧傾度力は、1単位の空気の重さあたりの気圧差による力ということになりますね。

ゴロ合わせによる気圧傾度力の式を覚え方

気圧傾度力の式を文字ではなく、記号で表すと以下のようになります。

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『イラスト図解 よくわかる気象学』P204より)

自分は以下のゴロ合わせで式を覚えました。余計に覚えにくいかもしれませんが、気に入った方は活用してください。

寒い路上で一服、傾く居城で喫茶

「寒い」は「-(マイナス)」、「路」は「ρ(ローと読みます)」、「上」は「分母の上」、「一服」で「1」。

「傾く居城」については、以下の記事で書いていますので、そちらを読んでもらえると嬉しいです。

yaseteru.hatenablog.com

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※講師や講座内容は変更されることもあるかもしれないので、各自で内容を確認の上でお願いします。