前線とは?超わかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】

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『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。

今回は、前線について勉強しました。

前線とは何か? 

前線(ぜんせん)とは何かを説明する前に、まずイメージから入るとわかりやすいと思います。

以下の写真が、前線のイメージです。 

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「暖気側」とは暖かい空気のある方で、「寒気側」とは冷たい空気のある方です。

前線は、ざっくり言えば、暖かい空気と冷たい空気のように性質の違う空気の境目のことです。

しかし写真を見ると、「空気の境目」とはちょっと違うような気もします。

実際ちょっと違っていて、前線をより正確に理解するにはまず前線帯前線面について知る必要があります。 

前線帯とは?

暖かい空気と冷たい空気といった性質の違う空気は、性格の違う人同士のようになかなか打ち解けず、混じり合いません。

人との関わりで、性格が違ってなかなか打ち解けない場合によく、相手との間に「壁がある」と言ったりします。

これと同じように、性質の異なる空気との間にもこの壁のようものが存在します。

それが、写真にもあるように、前線帯と呼ばれるものです。

前線面とは何か?

前線帯の暖気側に接する面を暖気側の前線面といい、寒気側に接する面を寒気側の前線面といいます(寒気側の前線面は写真には書き込めなかったので、暖気側の前線面だけ書き入れました)。

そして、暖気側、寒気側の区別なしに言ったものが、前線面です。

前線は暖気側の前線面と地上が交わるところ

前線帯と前線面が理解できれば、前線の理解も簡単です。

前線とは、暖気側の前線面と地上の交わるところをいいます。 

前線面は暖気側のものと寒気側のものがありますから、「暖気側」というのがポイントですね。

ちなみに、一般に前線は暖気側の前線面と地上が交わるところのことですが、地上と異なる高さのところも前線といえます。 

例えば、以下の写真にあるような高さでも前線といえます。

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 普通は、前線は地上と接したところをいいます。

その他の高さで接するところを前線とすると、前線の位置が変わってくるということも頭のすみに入れておきましょう。

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