『イラスト図解 よくわかる気象学』(中島俊夫著)を使って気象予報士試験対策をしています。
今回は、温暖前線について勉強しました。
もし前線に関する知識があやふやな方は先に以下の記事を読んでおくとよいです。
・前線とは?超わかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】 - 根性による3ヶ国語学習者の日記
温暖前線とは?
温暖前線は、暖かい空気が、冷たい空気をはい上がるようにして、空気全体を押し進めていく前線です。
以下のイメージです。
温暖前線の特徴
温暖前線は、暖かい空気の勢いが冷たい空気よりも強いのが特徴です。
なので、上の写真では、全体として右側へと前線は進んでいきます。
そして、暖かい空気が冷たい空気をはい上がる時に雲(乱層雲)が生じ、それがしとしととした雨、すなわち地雨(じあめ)を降らします。
イメージで覚える温暖前線
温暖前線は、長年連れ添った妻を見捨てて愛人のもとへ行こうとする夫に妻が泣きつくイメージがぴったりです。
夫は妻への愛に冷めているので寒気です。妻はまだ夫を愛しており、感情が高ぶっているので暖気です。
妻はおおいかぶさるように夫に泣きつき、夫は押され気味です。
妻(暖気)「あんた、そんなにあの女がええんかいな。あの女のためならうちのことはもうどうでもええんかいな」(しくしく泣く)
夫(寒気)「う、うるさいわい。おれはあいつを愛してるんじゃい。お、お前はお前で好きにしたらええやないか」
妻(暖気)「ひどい。そんな冷たいこと言わんといてぇな。あたいを見捨てんといてくんなはれや」(しくしく泣く)
夫(寒気)「な、泣いたってどうにもなるもんか。押すんじゃねいやい」
妻の涙は、温暖前線が降らす地雨(しとしと雨)です。
温暖前線の到来を予測するためのヒント
(『図解 気象学入門』(古川武彦、大木勇人著)P183より)
『図解 気象学入門』によれば、上層雲である巻層雲や巻積雲が、中層雲である高層雲に変わってきた場合は、温暖前線が接近している可能性が高いそうです。
温暖前線では、暖気が寒気をはい上がり、それにそって雲が生じます。
はい上がる方に向かって前線は進みますから、地上にいる人はまず、高度の高いところで生じた雲(上層雲)を目撃することになりますね。
温暖前線であれば、前線の進む方向から考えて、次にやってくるのはより高度の低いところに生じる中層雲(高層雲や高積雲)であるはずです。(前線の進行方向(矢印)に注意して上に貼った写真を見てみましょう)
なお、上層雲や中層雲については、以下の記事で詳しく書いています。
・10種雲形の中層雲(高積雲、高層雲)の種類と高度の簡単な覚え方【気象予報士試験対策】 - 根性による3ヶ国語学習者の日記
・10種雲形の上層雲(巻雲、巻積雲、巻層雲)の種類と高度の簡単な覚え方【気象予報士試験対策】 - 根性による3ヶ国語学習者の日記
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