久しぶりに英語上級者向けの単語帳の紹介をしましょう。
ここでの上級者とは、英検1級の語彙問題でもちらほら知ってる単語があるぞ、というレベルの方です。
外国人と交流すること自体には興味はないけど、英語のための英語の勉強が好きで、折に触れては書店の英語参考書のコーナーで立ち読みをして、高校レベルの英語長文を簡単だと馬鹿にしている、そんな人向けの単語帳です。
まずは、『究極の英単語 SVL Vol.4 超上級の3000語』です。
これは英検1級レベルの単語も掲載されていますが、全体的に1級レベルを超える単語帳といえます。
良い点は、なんと言っても収録語数が多いこと。
英語オタクにとってはレイアウトとか覚えやすさとかは割とどうでもよくて、知らない単語が多ければそれで満足ってところがあると思います。
その点、この単語帳は英語オタクを満足させる水準に達しているといえるでしょう。
これ一冊を7~8割覚え、文法や背景知識の点で問題がなければ、政治経済に関する英語のニュース記事だって楽々と読みこなせるはずです。
また、各種の語彙力判定テストでは、上位数パーセントのレベルに入ることになるでしょう。
参考程度に掲載単語を以下に紹介しておきます。
strut, ferret, peripheral, sprint, patter,gill, lithe, sodden
特にTOEFLを受ける予定はなかったのですが、上の『究極の~』を大体覚えた後に、書店でパラパラとめくってみると知らない単語が結構あったので購入しました。
アメリカの大学に留学しようとする人が受けるTOEFL向けだけあって、学術系の用語が比較的多い印象です。「2500」とありますが、類義語、関連語、派生語的なのがかなり掲載されているので、実際の収録語数はその倍くらいはある印象です。
英語の例文はやや長めで、その日本語訳がさらに長くなって字が小さ目なので老眼の方にはちょっとつらいかもしれないです。見出し語やその日本語の文字は大きいです。
掲載単語の例。
notch, dud, swatch, winnow, gawk, provost, paroxysm
そして、『究極の英単語プレミアム Vol. 1』。
これは収録語数が1000語程度と少な目ですが、熟語、成句は結構充実しています。またレベルもかなり高め。特にアメリカの政治経済ニュースで登場するアメリカ特有の表現を覚えるのに適している印象。上の2冊はその点がやや弱めなので、これで補強することができます。
以下は旧版の掲載単語の例。
boon, in-your-face, egg on, penury, home in on, on the ropes
次に、『発信型英語10000語レベル スーパーボキャブラリービルディング』。
英検1級系単語、工業英検系単語、ビジネス系単語、通訳案内士系単語、医療系単語、とにかく様々なタイプの単語がこれでもかというほど集められた単語帳、というか語彙リストといった感じです。
いくつ収録されているか不明ですが、最低でも3000語はありそうです。
チラシ、ゴボウ、供養、なだれ、親知らずなど、超日常単語なのに、意外に知らないタイプの単語が多く掲載されてるのが、先に紹介した単語帳にはない良い点です。
wade, turnover rate, racoon, reagent, hives, phlegm
そして、『英語で説明する日本の文化』。
これは通訳案内士対策に非常に適した一冊です。
日本文化の特有語彙が網羅的に掲載されています。
日本文化に関する各概念についての英語と日本語での説明も多くあるので、読み物として面白いです。
情報量が非常に多いので、コスパは今回紹介した本の中でもずば抜けていると思います。
英語オタクには関係ないですが、普段から外国人と交流する機会のある人は絶対持っておいた方がいい一冊ですね。そういう人は「お好み焼き食べに行こう!」と、さっと言えないと困りますから。
shrine maiden, bamboo whisk, simple elegance, straw mat, main enclosure
自分は以上の単語帳の内、最初の3冊をざっくり覚えたレベルですが、語彙力テストではまず上位に入るようになりました。
こちら↓は中国の語彙力測定テスト。上位3パーセントに入っています。
だからなんやねんという話で英語もたいして話せないですが、自己満足することはできます。 筋トレして鏡の前でムキムキして一人で悦に入ってるようなもんです。
同様にムキムキになりたい人は、今回紹介した単語帳で英単語をがつがつ覚えるとよいでしょう。