「狐の嫁入り」の韓国語とその切なすぎる由来~キツネの結婚に雲が泣いた?~

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気象現象に関する韓国の言い伝えを紹介した動画があったので紹介します。

日が照っているにも関わらず急に雨がぱらつくことを日本語で、「狐の嫁入り(きつねのよめいり)」と言いますよね。

小さい頃、僕はこれを「きつめの嫁入り」と間違って覚えていて、「何がきついんやろう?」と不思議に思っていましたが、正しくは「狐(きつね)の嫁入り」です。

韓国語では「狐の嫁入り」を、여우비(キツネ雨)、または 호랑이 장가가는 날(トラが婿入りする日)と表現するんですね。

この二つの表現は、「狐の嫁入り」の他に、「天気雨」、「日照り雨」などと訳すこともできます。

여우비については動画内で次のように説明されていますね。(訳は当ブログ)

여우비는 맑은 날 잠깐 오다가 그치는 비를 뜻합니다.

天気雨は、晴れた日にちょっとの間雨が降って止む雨を意味します。

その由来について解説しているのが、以下の動画。

由来の説明部分をざっくり日本語で紹介しましょう。

☆☆☆

頭のよく切れるキツネがいました。

で、そのキツネは、森の王であるトラと結婚すれば、その力を借りて自分が王になれると考えました。

そこで、あらゆる計略を使って、ついにキツネはある晴れた日にトラと結婚式を挙げることになります。

だがしかし、そんなキツネに片思いをしていた雲がいたんですね。

その雲は、トラに嫁入りするキツネを見て、涙を流すのです。

ざ―――――(雨)

でも雲はすぐにがんばって涙をこらえ、キツネの幸せを祈ります。

すると、雨が止み、晴れたのどかな天気になりました、とさ。

☆☆☆

このエピソードを聞いた動画に登場する聞き手のおじさんは、

오늘 '여우비'의 유래를 들어보니까 참 안타까운 사연이었네요.

今日、狐雨(여우비)の由来を聞いてみると、本当に切ない事情があったんですね。

と、ちょっと噛みましたが、言っています。

実は、この話には続きがあります。

キツネの幸せを祈って天気が穏やかになったかと思うと、またすぐに雲行きがあやしくなっていくのです。

そして、真っ黒な雨雲によってあたり一帯は暗くなり、雷と強風を伴う大雨になります。

キツネとトラの結婚式場はてんやわんやの大混乱になって、最後には落雷で式場はめちゃめちゃになりました。

実は雲は、一旦は愛していたキツネのトラとの結婚を受け入れ、その幸せまで祈ったのですが、やっぱりムカついて、泣くわ悪態つくわの状態になっていたのです・・・

・・・というのは今思い付いたまったくのデタラメです、はいすいません。

話の前半部分は本当で、動画内でも紹介されています。