引き続き、『例解 和文英訳教本』(文法矯正編)を読み進めます。
英訳課題の5題分を読了しました。
目から鱗だったのは、
There are books on the desk.
という英文はおかしいという説明(P206)。
無冠詞複数形は、〈総称〉を意味します。だから、このbooksも総称で、「本というもの」という意味だそうです。
すると上の文は、「机の上に本というものがある」ということになります。ちょっと哲学的な雰囲気がありますが、変な言い方ですよね。
普通に机の上に本がある状況を伝えたいのなら、
There are some books on the desk.
というふうに、someを使った言い方が自然です。
今までの英語の「複数」に関する見方をぶち壊すのが以下の記述。(可像名詞とは可算名詞の著者独自の言い方)
そこでa countryの複数は何であろうか。ここでcountriesと答えてはいけない。それでは「国というもの」という意味になってしまう。some countriesと答えてほしい。要するに、複数形とは複数ではなくて総称、〈some+可像名詞の複数形〉がいわゆる複数なのだ。
(『例解 和文英訳教本 (文法矯正編)』P207より)
さて、someについて知っておきたいのは、この語が不可算名詞にも使えることです。
例えば、「パン」という意味のbreadは不可算名詞ですが、some breadということができます。
Would you like some bread?
パンはいかがですか?
また文法にある程度詳しい人は、疑問文ではsomeではなくanyを使うのでは、と疑問に思うかもしれません。
しかしこの英文のような、物を勧める疑問文の場合はsomeを使うことができます。
また、何か頼み事をする疑問文もsomeの使用が可能です。
Could I have some bread?
パンをいただいていいですか?
ちなみに、breadには動詞があって、「パン粉をまぶす」という意味になります。
bread ~にパン粉をまぶす
その他、breadに関する言い回しには以下のようなものがあります。
fresh bread 焼きたてのパン
a loaf of bread パン1斤、パン1個
a slice of bread パン1枚
bread crumbs パン粉、パンくず
bread winner (一家の)稼ぎ手