『例解 和文英訳教本』 (文法矯正編)を読んでいます。
今日はちょっと前に戻って復習。つい最近読んだはずの内容なのにすっかり忘れています。しかも初めて知ったかのように、へえ、と思ってしまう始末。
それは、「車を運転する」の英語表現についてです。
例えば、「めったに車に乗らない」をI hardly ever drive a carとすると、日本語の意味とは違うものになります。
不定冠詞のaは「いくつかあるうちの1つ」を表すので、上の英文だと、「ある車をめったに運転しない」という意味になり、相手はどの車なのか気になってしまいます。
だから、「めったに車を乗らない」といいたいのなら、driveを自動詞とし、I hardly ever driveとするのが正解。
と、大体こういう解説でした(P170)。
hardly everは「ほとんど~ない、めったに~ない」という意味です。
「車に乗る」という、表現としては超基本的なものですが、意外に盲点ですね。丸暗記偏重で文法知識が不十分だと、普通はdrive a carとしてしまうでしょう。
さて、hardly(これ単独でも「ほとんど~ない」という意味)について注意すべきは、助動詞がある場合は、その後ろに置くということです。
I could hardly move.
私はほとんど動けなかった。
これは、I hardly could moveとはなりません。
また、最初に紹介した知識に関連したこととして、「ほとんど歌を歌えなかった」なら次のようになりますね。
I could hardly sing.
私はほとんど歌を歌えなかった。
このsingは自動詞なので、後ろに目的語のa songなどは必要ありません。
もう一つ大事なのは、そもそもhardly自体に否定の意味があるので、noやnotと一緒に使わないことです。
I hardly know her.
私は彼女をほとんど知らない。
「知らない」なのでI don't know、そこでI hardly don't know herとしたくなりますが、don’tは不要です。
話しを最初に戻すと、「ある車を運転する」という意味以外でdrive a carとなる場合もあります。
どういう場合かについては、『例解 和文英訳教本』 (文法矯正編)で解説されているので、気になる方は読んでみてください。