these daysは「最近」ではない?その使い方と意味が簡単にわかりやすく解説された『実践 日本人の英語』

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本日は、『実践 日本人の英語』の「12 日本語に負けない――「~と思う」「~など」」を読了しました。

その中で、these daysという英語表現について説明している部分があります。

these daysは「最近」という意味で習う、受験英語でお馴染みの表現です。

しかし、この表現は「最近」というよりむしろ、「今どき」というニュアンスに近いようです。

these daysは,語感として「この頃」や「最近」というよりも,「今どき」に近いということもある.日本語の「今どき」は,昔と対比しながら,「今どきの若いお母さんたちは,お箸の持ち方も知らない」や「今どきの男性には,肉食系が少ない」などのように,批判的な意味を含んで使われることが多いが,these daysもそういう表現なのだ.

(マーク・ピーターセン著『実践 日本人の英語』(岩波新書)P200より)

また、these daysは言い回しとして魅力がないものらしく、著者は今まで一度も使ったことがないとまで書いておられます。

日本人は日本語でよく「最近」で文章を始めるように、英語でも文頭でthese daysを使いがちです。

these daysについて、確認しておくべきポイントは以下です。

・these daysは「最近」というより「今どき」のニュアンス

・使う場所は必ずしも文頭でなくてもよい

・普通、現在形または現在進行形とともに使用する

上の二つは『実践 日本人の英語』に書かれていることですが、最後のは、『アンカーコズミカ英和辞典』のdayの項目に記載されていたことです。

ちなみに、同辞書のthese daysの例文では、these daysが文末や文中に置かれています。(以下はP456より)

Convenience stores are everywhere these days.

近ごろはいたるところにコンビニがある

Young people these days don't read much.

最近の若者はあまり読書をしない

these daysが「最近」のニュアンスではないとして、では「最近」を英語でどういえばいいのかが問題です。

『実践 日本人の英語』では、these daysよりも、recently, lately, today, at present, nowなどを使うことをすすめています。

今回の読書で、英語のネイティブである著者が人生で一度も使ったことがないthese daysを、日本人がそもそも使う必要があるのかと思ってしまいましたね。

高校生向けの英語の参考書や問題集では、these daysが定番事項のイメージがあるのですが、いったいなぜなのでしょう。

ネイティブがthese daysを使うか、しばらく注目してみようと思います。