『図解・気象学入門―原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図』を読んでいます。
今日は、読んでいる途中で、「乱層雲」ってどんな雲だったかなと疑問に思い、前のところを読み返しました。
雲には大きく分けて、下層雲、中層雲、高層雲があります。
乱層雲は、そのうちの中層雲に分類されるものです。
乱層雲の別名
乱層雲は、普段私たちが「雨雲(あまぐも)」と呼んでいるものです。
つまり、乱層雲の通称が雨雲です。
乱層雲の特徴
乱層雲は、対流圏(中緯度に位置する日本では地上から高度約11kmまで)の中層(温帯地方では2~7km)を中心に厚く広がります。
雨雲と呼ばれるだけあって、本格的な雨をもたらす雲です。
乱層雲の高度
中層の2~7kmの範囲を中心として厚く広がり、上は上層、下は下層にまで及びます。
要するに乱層雲はものすごく厚い雲です。
雨雲が広がって雨が降っているときは普通、太陽は見えません。
雲が厚いからですね。
(乱層雲 - Wikipediaより)
乱層雲の分類と高度を一気に覚えるためのゴロ合わせ
乱層雲が中層を中心に広がるという事実と、その高さを一気に覚えられるゴロ合わせを作ったので紹介します。
雨雲乱れる乱層雲、つなぎは中層乱層雲
「つなぎ」は温帯地方における中層の範囲、高度約2~7kmの2(ツー)と7のことです。
間を取り持ってつなげる人を仲介人といいますが、その「仲」のイメージから「つなぎは中層」です。
乱層雲は、高層雲が発達したもの
乱層雲は、実は同じ中層雲である高層雲(中層雲なのに高層雲!)がさらに成長したものです。
中層には、もっと厚い層状の雲ができ、高層雲とよばれます。比較的薄いときは太陽や月の形が透けて見え、「おぼろ雲」とよばれます。厚くなると、空全体を灰色に覆って曇り空になります。高層雲がもっと厚さを増し、下層や上層にまで広がると乱層雲とよばれるようになります。
(古川武彦・大木勇人著『図解・気象学入門―原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図』(講談社)P54より)
これは、あれですね、ハマチが成長したらブリと呼ばれるようになるのと似ていますね。高層雲がハマチなら、乱層雲はブリです。
『図解・気象学入門―原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図』は、気象学の基本が非常にわかりやすく解説されているのでおすすめです。興味のある方は読んでみてください。