日本一残念な対流圏の高度と気温減率の覚え方【気象予報士試験対策】
『イラスト図解 よくわかる気象学』を使って気象予報士試験の勉強中。
今日は、対流圏について学習しました。
対流圏とミルフィーユ
対流圏とは、地球の大気の区分の一つです。
地球の大気は地表から、対流圏、成層圏、中間圏、熱圏と、ミルフィーユ風に分けられます。
対流圏は地表から始まる第一層目であり、私たち人間の空間を包み込むゾーンです。ミルフィーユでいえば、フォークでなかなか切れない底の部分です。
対流圏の高度はどれくらい?
地表から対流圏の天井まで、約11kmです。
曇ったり、雨降ったり、晴れたりするのもこのゾーンの話で、それより上の成層圏と呼ばれるところはまた別世界です。
よく古代の人が、荒れた空に向かって「神よ、仏よ、ゆるしたまえ~!」とすごい形相で懇願しますが、その荒れた空間も高度約11kmまでの話です。
オッサンの駄洒落と気温減率
登れば寒い、対流圏。対流圏では、高度が高くなるほど温度が低下していきます。これは山登りの経験から体感的によく理解できると思います。
具体的には、1km上昇するごとに約6.5℃低下します。そして、この温度が低下する割合のことを「気温減率」呼びます。
登山中、登り飽きたオッサンが駄洒落(だじゃれ)を吐けば、この気温減率は上昇することになります。
対流圏界面という天井
対流圏界面を超えると、次に成層圏に入りますが、この二つのゾーンの境界領域を対流圏界面といいます。「対流圏の天井」というイメージでいいと思います。
対流圏界面は、上記の「対流圏の高度」からもわかるように、地上約11kmに位置します。ただこの数字は、季節や場所により変化します。詳しくは『イラスト図解 よくわかる気象学』を参照してください。
対流圏の高度は11km、気温減率は1kmごとに6.5℃・・・
さて、記憶しにくいのが、対流圏の高度と気温減率の具体的な数字です。
高度は11km、気温減率は1kmごとに6.5℃。これを気合で暗記するのは辛いので、語呂合わせを作成しました。
その名も「日本一残念な対流圏の高度と気温減率の覚え方」です。
日本一残念な対流圏の高度と気温減率の覚え方
イイ雲滞留(たいりゅう)、機嫌一気にむごくなる
イイ雲(11km)滞留(対流圏)、機嫌(気温減率)一気(1km)にむごく(6.5)なる
雲が「滞留(たいりゅう)」というイメージから、雲のほとんどが対流圏で形成されるという事実も記憶できますね!
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