「早起きは三文の徳」を中国語でどう言う?〜青島の歴史〜

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「早起きは三文の徳」を中国語でどう言う?

「早起きは三文の徳」を中国語で「早 起 的 鸟 儿 有 虫 吃」と言います。

早 起 的 鸟 儿 有 虫 吃.

zǎo qǐ de niǎo' ér yǒu chóng chī

早起きは三文の徳

 文字通りに読むと、「早起きの鳥ちゃんには食べる虫がある」となります。

「三文の徳」より具体的で説得力が感じられます。が、虫なんていくらでもいるんじゃないの、そんなに供給不足なの、と思わないでもありません・・・。

この中国語は、今日観た動画で登場しました(5:14〜)。

中国山東省青島(チンタオ)の歴史に関する動画です。

青島は昔、ドイツの租借地となったことがあり、その影響で西洋式の建築物が今でも多く残っています。異国情緒溢れ、近くに海もあり、その他の中国の都市とは趣を異にします。一度行ったことがあるのですが、美しい街でした。

1871年に鉄血宰相ビスマルクによって統一されたドイツ帝国は、海外に植民地を求めました。しかし、イギリスやフランス、ロシアなどに世界の多くの地が植民地化されており、時すでに遅しだった・・・という文脈で「早 起 的 鸟 儿 有 虫 吃」が登場。

調べてみると、「早 起 的 鸟 儿 有 虫 吃」は「早起きは三文の徳」と解説されていますが、「早い者勝ち」という意味でも使えそうですね。

歴史に話を戻すと、ドイツ(帝国)は、結局、青島をターゲットに選びます。1897年、山東省でドイツ人宣教師2人が殺害されたことを口実に、山東半島の膠州湾(こうしゅうわん)を占領。清政府に過失を認めさせ、賠償金と鉄道敷設権および鉱山採掘権を得ます。膠州湾も99年期限の租借地(条約に基づき貸し与えられた土地)となりました。

しかし99年を待たずして、日本は、第一次世界大戦(1914年〜)でこの地からドイツ勢力を追っ払い、占領しました。結局、ドイツが青島を勢力下に置いたのはたった17年ということになります。

今日は、「早起きは三文の徳」の中国語でした!(いやむしろ歴史談話か)

お疲れ様です。

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