英語のalwaysは「いつも」という意味ではない?現在完了形の間に位置するalwaysの日本語訳は…

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引き続き、『例解 和文英訳教本 文法矯正編』を読み進めます。

現在完了がテーマのP30~33を読了しました。

英訳の課題文は、「才能があったかどうかわからないけれど、幼い頃から絵を描くのは好きだった。」(P30)です。

面白いと思ったのが、「幼い頃から」を直接英語に訳出しないテクニックです。

自分は「since I was little」としましたが、もっとシンプルにこの意味を含めて上の課題文を訳出することができるのです。

実は「幼い頃から」の訳はhave always + p.p.だけでもよい。

(i)I have always liked painting.

なぜなら、have always + p.p.は「昔から~してきた、かねがね~してきた」という意味になるからである。英文和訳のときにも、現在完了に挟まれたalwaysは「いつも」と訳すのではなく「昔から」と訳す癖をつけておきたい。

(『例解 和文英訳教本 文法矯正編』P32~33より)

「I have always liked painting.」で、「昔から絵を描くのは好きだった」という意味になるんですね。

『ロングマン英和辞典』(P48)のalwaysの項目には、以下のような記述があります。

3(完了形とともに)(前から)ずっと:He's always been very polite. 彼は以前からずっととても礼儀正しい. | I've always wanted to go to Paris. パリに行きたいとずっと思っているんです.

もし、「パリに行きたいとずっと思っているんです」という日本語を英訳しろと急にいわれたら意外に手こずるかもしれませんが、have always p.p.のかたちで英語にすればいいのですね。

このように、alwaysは使い方によって必ずしも「いつも」に訳せるとは限らず、完了形とともに登場すると「昔から」、「かねがね」、「(前から)ずっと」という意味になります。

英語の方を見た場合は、こなれた日本語にしようと考えれば「昔から」などと訳すこともできますが、日本語から英語にする場合は案外alwaysは思い付かないかもしれません。(実際思い付きませんでした)

そういう意味で、今回のhave always p.p.は新たな発見でした。