まだ国境の壁建設の予算計上をめぐって民主党と対立してるんですね。
確かにトランプ氏って、発言がラディカルで、日本の報道を見てると、これちょっと支持したらあかんタイプなんかな、とか思って、周りチラチラ見て、「ト、トランプはんた〜い・・・」ってなりがちなんですよね。
でも正直、よく内心では「トランプおもろいな」ってなるのも事実。ラディカルで、まず何より彼の言うことがわかりやすいからです。
「メキシコとの国境に壁作る」とか「貿易赤字を削減する」とか、シンプルかつ具体的でアホでもわりとすぐ理解できます。
その点、オバマ前大統領なんかは、「いい人っぽかった」ていう印象はあるんですけど、具体的に何したかっていうと、注意して政治動向を追っていた人じゃないとぱっと答えられないんじゃないでしょうか。もしもオバマ氏がもっと無慈悲でマッチョで偏屈で「壁が必要だ」って声高に叫んでいれば、より印象深い存在となったかもしれないですけど。
一方のトランプ氏のやっていることは実際、わざわざ動向を追ってなくても、自然とニュースが耳に入ってきて、記憶に残りますよね。今なら「ああ壁作ろうとしてるのね」とか、仮に壁建設に成功したとしたら「ああ、壁作った人ね」って。
そういう意味ですごく国民フレンドリーで民主的な存在です。細かな知識がなくても、バカでも、やってること、やろうとしていることが、瞬時に理解できます。賛成、反対という立場を形成して政治に参加するということが比較的容易です。「壁いいね!」とか「1600kmの壁はやりすぎっしょ」っていうノリで選挙に行くことができます。
が、そのわかりやすさとか民主性が、必ずしも良い結果を生むとは限らないのが、難しいところですよね。