「焦げ目がつく、ひっくり返す」を英語でどう言う?
オバマ大統領が、ホワイトハウスでシェフの助言を受けながらステーキを焼く動画(YouTube)を観ました。内容としては、普通の日常的な会話なのですが、ステーキの焼き方という一歩踏み込んだ日常会話なので、けっこう難しい。
動画に付された内容解説を引用してみます。訳は筆者です。
Chef Bobby Flay advises the President not to take a peek before flipping his steak at the White House
シェフのボビー・フレイが、ホワイトハウスで、大統領に、ステーキをひっくり返す前に焼き加減をのぞき見しないよう助言
「グリル英語」として覚えておくべきは、take a peekとflipです。
take a peekの意味
take a peekは、「のぞき見する」という意味。
take a peek のぞき見する
食材を焼いてる時に、焼き加減を見るために食材を少し持ち上げて火に接した側をちらっと確かめることがありますが、その時に使えるようです。動画では、シェフのボビー・フレイ(著名人(celebrity)のためのシェフとして有名みたいです)が、オバマ大統領に「お肉をひっくり返すのは一回だけであるべき」というようなことを語ります。それに対し大統領は、
but you do take a peek, don't you?
でも、(焼き加減は)見るんでしょう?
と返します。
直訳すれば「のぞき見する」ですが、それだと日本語会話的にやや不自然なので普通に「見る」としました。
ボビー・フレイは、Noと答えます。
どうやら、お肉をひっくり返すのは一回だけ、焼き加減を見るためにいじるのもNGのようです。グリルにまかせ、調理者はごちゃごちゃと干渉す(mess with)べきではない、と。もう一歩踏み込んだ理由を知りたいところですが、そこまでは語られていません。
flipの意味
次に、flip。
flipは、いくつか意味がありますが、この動画では「(お肉などを)ひっくり返す」という意味。
flip (お肉などを)ひっくり返す
大統領は、ボビー・フレイの「一回返し主義」に対し、「どうやってひっくり返すべき瞬間を見極めるのか」的な疑問を呈します。彼の答えは、こうです。
You start seeing the edges start to get a little charcoal on the outside, and then it gives you the hint that says, all right, you can flip me now.
縁(ふち)の外側部分に焦げ目が見えてきますが、それが、もうひっくり返していいよ、という合図なんです。
かなりくだけた口語的な英語なので、訳しにくいですね。かなりざっくりと訳しました。
charcoal(チャーコール)の第一の意味は「炭、木炭」です。ここでは「焦げ目」のことですね。
get a little charcoal 焦げ目がつく
で覚えておくとよいと思います。
こういうディープな日常表現は、試験のための勉強では身につきにくいです。そういう意味で、けっこう難しい英語でしたね!