英語の不変の真理の例文と解説〜高校英文法を学ぶ〜

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不変の真理は現在形で表すべし

高校英文法の定番の一つ、それは不変の真理は現在時制で表す、というものです。

不変の真理とは、一言でいえば、「いつの時代でも変わらないこと」

The Earth is round.

地球は丸い。

「丸い」は英語で、round(ラウンド)。

地球が丸いという事実は、昔も今も存在しますし、おそらく今後も存在し続けます。つまり、地球が丸いというのは「いつの時代でも変わらないこと」ですね。

いや、地球は三角形だろ、という考えを持つ人がいることはあっても、「地球が丸い」という現実は昔も今もずっと続いてきました。

現在形というのは、現在という時間に力点を置くけれども、なおかつ、過去にも未来にも当てはまることを表すのです。

つまり、例文はisという現在形を使うことで、「地球ってさ、昔も、そしてこれからもそうだろうけど、今、丸いんだぜ?」ということを言っているのです。 

格言も現在形で表すべし 

 不変の真理と同じように、格言(かくげん)を述べる際も現在形にします。格言というのは、ことわざや世の中の真理を言い当てた決めフレーズのようなものです。例えば以下がよく知られた格言です。

History repeats itself.

歴史は繰り返す。

直訳すれば、「歴史はそれ自身を繰り返す」。

こうした格言も、不変の真理ほどいつでも正しいとは言い切れないものの、それに準ずるものとして考えようということですね。

というわけで、不変の真理の場合と同じように、repeatsという現在形になっています。

「不変の真理は現在形の原則」を悪用した時制問題の罠に気をつけよ

まずは質問です。

以下の空欄に入るのはis, wasのどちらでしょうか? 

I thought he (      ) joking.

私は彼が冗談を言っているのだと思った。

joke(ジョウク)で、「冗談を言う、からかう」の意。

で、正解は、wasですね。

主節が過去時制のときは、従位節の(be)動詞の時制もそれに一致させる、という時制の一致の原則というものがありました。

ここでもこの原則に従い、thought(thinkの過去形)という主節の時制に合わせて、he以下の従位節の時制を過去にしなければなりません。

ところがです!(ここ大事)

以下の問題を見てください。

空欄に入るのはisでしょうか、wasでしょうか?  

We learned the Earth (   ) round.

私たちは地球が丸いということを学んだ。

結論から先に言うと、ここの空欄には現在形のisが入ります。

「不変の真理は現在形の原則」と「時制の一致の原則」の二つが頭に入っている方は、この問題を見てジレンマに陥ったかもしれません。

主節が過去形だから従位節のbe動詞も過去形にしなくては・・・

いや、しかし「地球が丸い」というのは不変の真理。不変の真理は確か現在形で表すはず・・・

                 ー心の声 

このようなジレンマになる場合は、正解からもわかるように、「不変の真理は現在形の原則」が優先されます。

やはり不変の真理は強いですね。

今回のポイントをまとめておきましょう。

「不変の真理(や格言)は現在形の原則」まとめ

・「地球は丸い、1+1=2、人は誰でも間違いを犯す」など、「いつの時代でも変わらないこと」は現在形で表す。

 ・「時制の一致の原則」と「不変の真理は現在形の原則」とでは、「不変の真理は現在形の原則」が優先される。

不変の真理、格言に関する英語の例文まとめ 

・1+1=2 

 One plus one equals two.

 equal(イークアル)で、「〜と等しい」。

・明日は明日の風が吹く 

 Tomorrow is another day.

 

・太陽は西に沈む 

 The sun sets in the west.

 

・人はいつか死ぬ 

 Everyone dies someday.

 

・二兎(と)を追う者は一兎をも得ず 

 You can't have it both ways.

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