ロシアの駐中国大使アンドレイ・デニソフ「中国とインドは、近い将来、世界のリーダーに登り詰めるだろう」

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中国の国際ニュース放送チャンネルCGTNの「俄驻华大使:金砖国家紧密合作便可行之道」と題する動画を視聴しました。

CGTNの記者による、ロシアの駐中国大使アンドレイ・デニソフに対するインタビュー動画です。

CGTNの女性記者、董雪は、ロシアの外務次官、セルゲイ・リャブコフによる、

「ブリックス(BRICs ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)は世界新秩序の基礎を形成するだろう。ブリックスの人口は世界人口の半分近くを、そして世界のGDPの大きな部分を占めている。いずれ新興世界秩序の支柱となる」

という言葉を引用して、次の質問をします。

ブリックスはグループとしてどれほどの潜在力を有しているのでしょうか?

それに対し、アンドレイ・デニソフは以下のように述べます。

現在、ブリックスには5カ国のメンバーがいるが、すべて強国だ。そのうちのいくつかは、世界大国と呼ばれる。ブリックスのメンバーの世界における人口比率は42%であり、領土に関しては25%以上を占めている。(中略) 中国とインドは人口においてだけでなく、GDPにおいても米国とともに世界のリーダーである。購買力平価でみれば、中国はすでに(経済規模において)米国を越えている。それゆえ、中国とインドは、近い将来、世界のリーダーに登り詰めるだろう」

中国とインドの強みは何といってもその人口ですね。

中国もインドも2020年時点で、それぞれおよそ14億人の人口を有しています。

米国の同年における人口は3億3000万人ほどですから、圧倒的な差があります。

細かい話は抜きにして単純に中国の1人当たりGDPが米国と同じになると、国全体のGDPは米国の4倍以上になることになります。

世界で突出した経済規模を誇る米国の4倍ですから、とてつもない潜在力を有しているといえます。

もちろん、見通せる将来において中国の1人当たりGDPが米国と並ぶことはないと思います。

しかしそれでも、中国の1人当たりGDPが米国の4分の1の水準になるだけで、経済規模が米国と拮抗するのです。

そんな国が隣にあるわけですから、日本への影響は甚大ですね。

かつて琉球王国は、清国を宗主国とし、日本に服属するという、いわゆる両属状態にありました。

将来、アメリカと中国という二つの超大国に挟まれた日本が、そうした両属状態に陥る可能性は否定できません。

大国の日本ですらそうした危険がありますが、より中国に近く、力の劣る韓国や北朝鮮はどうなるのでしょうか?

きっと中国に飲み込まれているでしょう。