中国の小さな女の子が三国志を通してロシアとウクライナの戦争を読み解く

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中国の女の子が、現在のロシアとウクライナの戦争を三国志の知識を使って読み解いている動画を発見しました。

三国志は陳寿(ちんじゅ)による歴史書『三国志』と、それをもとにして書かれた羅漢中(らかんちゅう)による小説『三国志演義』があります。

動画の女の子が参考にしているのは後者の方です。

彼女は、現在のロシアとウクライナの戦争に関し、この戦争によって苦しんでいる人々をかわいそうに思うと前置きした上で、以下のような見方を語ります。

NATO(北大西洋条約機構)はちょうど曹操(そうそう)のようなもので、ウクライナは荊州(けいしゅう)だ。そしてロシアは、孫権(そんけん)支配下の江東である。

曹操が荊州を取ったことで、江東との間に緩衝地帯(かんしょうちたい。対立国同士の衝突を緩和する場所)がなくなり、孫権は危険だと感じた。だから孫権は赤壁(せきへき)の戦いで、曹操の船団を火攻めにした。

ロシアとウクライナの戦争について考えてみると、NATOはウクライナを加盟国として取り込もうとしていた。それでロシアは危険を感じ、侵攻を開始したのだ。

こうした見方の妥当性はともかく、これほど小さい女の子が、古典の知識をベースに国際政治の現状を読み解き、英語で語れるというのは大したものだと思いました。

ちなみに、最後に撮影者の男性が、ゼレンスキー大統領はどうなると思うか、と女の子に尋ねています。

この質問に対し彼女は、

「劉琮(りゅうそう)のことを考えてみて」

と答えています。

劉琮は父の劉表(りゅうひょう)から荊州を引き継ぎ、家臣の進言によって曹操に降伏した人物です。