今日头条というアプリの艺述史で、中国の歴史上における、就けば長生きできない職業について解説した動画を視聴。
その職業に就けば長生きできないにもかかわらず、みんなが就きたがるもの。
それは、皇帝職。
動画によれば、秦の始皇帝の誕生以来、中国の歴代皇帝の数は三百を超えるが、その平均寿命は、四十歳に満たないという。
その内の最高齢は、清朝の乾隆帝の八十九歳。最も寿命が短かったのは、後漢の殤帝(しょうてい)で、彼は生後百日ほどで即位し、一歳でこの世を去っている。「皇帝、万歳、万歳、万万歳」どころではなく、「皇帝、一歳、一歳、一一歳」である。
皇帝が短命である最も大きな原因は、その激務にあると解説者はいう。皇帝は、衣食の心配がなく、一見気楽そうであるが、ストレスは非常に大きいのだ。
三六五日毎日、山積みの上奏文に目を通して指示を出さなければならない。秦の始皇帝が毎日目を通し、処理した竹簡の量は軽く数百斤(中国の一斤は五百グラム)はあったという。
政務を顧みず、酒色に溺れた皇帝も多い。しかし、そうした皇帝もいい結末は迎えない。道楽の限りを尽くす皇帝の生活は不規則になりがちであり、極度に緊張感を欠いている。その結果、体を壊してしまう。
西晋を建てて中国を統一した司馬炎(しばえん)の死因は、女色に溺れて病気になっためとされる。
→秦の始皇帝は一般的に暴君のイメージが強いが、かなり勤勉な皇帝だったようだ。勤勉といえば、清の雍正帝もそうだった。以下は、過去記事から。
清朝の5代皇帝、雍正帝(ようせいてい)は、非常に勤勉な皇帝だったようで、自身が在位した13年間で、一千七百八十万字の自筆による記録を残しています。1日あたり、おそよ3000字から4000字。大学生のレポート並の執筆を毎日、それも毛筆でこなしていたのです。
(中国の皇帝のストイックな仕事生活〜朝4時に起床し・・・〜 - 根性による3ヶ国語学習者の日記より)
模範君主としての雍正帝について詳しく知りたい方は、中公文庫から出ている『雍正帝―中国の独裁君主』をどうぞ。
今日头条 艺述史 古代最短命的职业,却引得人人枪破头,毕竟做一年都值了!