劉備には実は皇帝になる野心があった?子供たちの名前が暴露するその「いい人」像に隠れたもう一つの人物像

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今日头条というアプリの艺述史で、三国志の劉備(りゅうび)の野心について解説した動画を視聴。

三国志コンテンツでは、一般的に、蜀(しょく)の劉備は漢王室の再興を目指す仁徳の人物として描かれる。

それと対照的なのは魏(ぎ)の曹操(そうそう)で、天子を骨抜きにして政治の実権を握った。劉備と曹操はいわば水と油のようなものである。

ところが動画では、劉備の漢王室に対する忠義の士としてのイメージに疑問を投げかける。その理由として挙げるのは、劉備の子供たちの名前だ。

養子である長男の名前は、劉封(りゅうほう)という。まだ子供のいない劉備が荊州(けいしゅう)滞在中に養子とした。もともと寇封という名前だったが、改名されて劉封となった。

次男は、劉備の跡継ぎとして有名な劉禅(りゅうぜん)だ。wikipediaの劉封の項目によれば、中国の古典小説『三国志演義』では劉禅(阿斗)が生まれたあとに劉封を養子に迎えているが、史実では順序が逆であるようだ。つまり、劉禅は阿斗(あと)だけに、劉封のあとである。

はい、しょうもないとして、三男は劉永で、四男は劉理である。

さて、以上の兄弟、劉封、劉禅、劉永、劉理のそれぞれ後ろの一文字を並べるとどうなるだろう。

「封禅永理」となる。

封禅というのは、中国の秦の始皇帝が始めた、泰山で行われる天地を祀る儀式である。功徳のある皇帝が行うとされ、動画によると数百の中国歴代皇帝の中で封禅の儀式を行ったといえるのはたった六名だという。

劉備は口では「漢王室の再興のため」と繰り返し言っているが、この「封禅」という文字が疑いもなく彼の皇帝の座への野心を暴露している、と解説者は述べる。

中国語学習系YouTuberで有名な李姉妹が、各国における三国志の人気キャラクターについて調べている。

それによると、日本では諸葛亮(しょかつりょう)や劉備の人気が高いらしい。

一方、中国で人気なのは、趙雲(ちょううん)や関羽(かんう)だそうだ。

面白いのは、中国では劉備の人気は低いらしく、トップ10に入ることもかなり少ないという。

中国では、劉備の本当の正体がバレているのかもしれない。

ただ、魏の曹操と呉の孫権には虐殺を行った記録が残っているが、劉備にはその記録はないらしい。(過去記事を参考)

だからそのことだけを考えれば、劉備が仁徳の人というのは当たっているかもしれない。ただ単に虐殺をするだけの力がなかっただけかもしれないけれど。

一生に一度は読みたい三国志本

日本では、三国志というと横山光輝の漫画『三国志』や吉川英治の小説『三国志』、あるいは三国志関連のゲームを思い浮かべる人がほとんどです。

しかし、これらの作品群の元にあるのは中国の四大名著(あるいは四大奇書)の一つ『三国志演義』です。

古典で長大な作品なので、読み通すのは大変ですが、この作品を読めば、本場の中国においても、真に三国志を読んだと胸を張って言うことができますね。

もっといえば、『正史 三国志』というオフィシャルな中国の歴史書がありますが、ここまで手を伸ばせば、もはや三国志オタクと言えるでしょう。

 

参考:今日头条 艺述史 刘备真的没有野心吗?4个儿子的名字连着读,暴露了它的企图!