女性に関して劉備は草食系で曹操は肉食系の性格?三国志において劉備の妻子を守る能力の低さは失笑レベルか

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今日头条というアプリの艺述史で、劉備(りゅうび)と曹操(そうそう)の女に対する態度の違いについて解説した動画を視聴。

一般的な三国志観では、劉備は仁徳の善い人で、曹操は狡猾な悪い人ということになっている。しかし、女に対する態度という視点で三国志をみると、劉備がなかなか悪いヤツに思えてくるから面白い。

動画によると、曹操は、史書の記録上だけでも、十五人の妻と妾(めかけ)がいたという。しかも、人妻好きである。

赤壁の戦いでは、周瑜(しゅうゆ)の活躍もあり、呉は強敵である曹操の魏を負かした。それは、周瑜が、自分の女である小喬(しょうきょう)を曹操に奪われないよう頑張ったからだという人もいる。

曹操は女好きであるが、劉備にとって女は「あってもなくてもよい」ものだったと解説者はいう。三国志において、劉備は四度妻を見捨てている。

一度目は、呂布(りょふ)が徐州(じょしゅう)に夜襲をかけてきたときだ。そのとき、劉備は糜夫人(びふじん)を城に残して逃げている。

二度目は、呂布が再び劉備を攻めたときのこと。呂布は劉備の妻子をとらえ、劉備自身は曹操ところに身を寄せた。

三度目は、劉備が曹操を裏切ったときである。劉備の妻子はこのとき曹操にとらえられた(のちに劉備の義兄弟、関羽が連れて帰ることになる)。

四度目のときは、糜夫人を井戸に投身自殺させてしまった。武将、趙雲が劉備の息子の劉禅(りゅうぜん)だけを救い出し、命がけで彼のもとに届けた。

人々の目には、劉備はひたすら国のみを愛し、女を愛さない頑固者に見えるようだ、と解説者はいう。彼は、「兄弟は手足のごとく、女は衣服のごとし」(兄弟如手足,女人如衣服)という格言通りに生きた、と。

曹操は、自分が気に入った女は、たとえ倫理上許されなくとも、手を尽くして手に入れた。女に対するこうした態度は、彼の、政治、軍事両面において「目的のためなら手段を選ばない」姿勢に通じるものだ。

一人の人間の女に対する態度は、あるいはその人が物事を行う態度を表しているのかもしれない、と動画は締めくくられている。

→この解説を聞いて初めて、劉備の妻子を守る力のなさに気づいた。

趙雲が命がけで救い出した赤子の劉禅を劉備が投げ捨てるシーンで、「劉備の女性からの評価だだ下がりだろうな」と思ったことはあった。

この解説を見た女性はさらに劉備に対する評価を下げるのではないか。

よく考えてみれば、劉備は、呂布に敗れてかくまわれた劉安のもとで、人妻の肉をそれと知らずに食している。劉備の望んだことではないとはいえ、劉備の妻に対する態度を象徴するかのようなエピソードに思えてこないこともない。

「自分の妻子さえ守ることのできないヤツが、国を守ることなどできるか」と曹操に高笑いされそうな劉備である。

そんな曹操は自身をかくまってくれた叔父の呂伯奢(りょはくしゃ)を殺しているけれど。

三国志、それはヤバい世界。

一生に一度は読みたい三国志本

日本では、三国志というと横山光輝の漫画『三国志』や吉川英治の小説『三国志』、あるいは三国志関連のゲームを思い浮かべる人がほとんどです。

しかし、これらの作品群の元にあるのは中国の四大名著(あるいは四大奇書)の一つ『三国志演義』です。

古典で長大な作品なので、読み通すのは大変ですが、この作品を読めば、本場の中国においても、真に三国志を読んだと胸を張って言うことができますね。

もっといえば、『正史 三国志』というオフィシャルな中国の歴史書がありますが、ここまで手を伸ばせば、もはや三国志オタクと言えるでしょう。

 

参考:「今日头条 艺述史【曹操和刘备差距在哪?看看对女人的态度,压根不在一个层次】」