孔子は韓国人という韓国の専門家の主張に中国人が猛反論!老子、端午の節句、キムチの起源をめぐり深まる中韓の対立

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今日头条というアプリの艺述史で、中国人が、孔子は韓国人という韓国の人たちの主張に反論している動画を視聴。

ここ数年、過去の偉人や文化遺産の起源をめぐって中国と韓国の間で争いが激化している。対象となっているのは、孔子、老子、端午の節句、キムチなどである。動画では、孔子を韓国人だとする韓国の専門家たちの主張に反論している。

韓国の専門家は、孔子を韓国人とする証拠として主に以下の3つを挙げているという。

1つは、檀君神話(だんくんしんわ)である。檀君神話によれば、朝鮮半島に最も早く建国されたのは檀君朝鮮だそうだ。朝鮮半島の史書『三国遺事(さんごくいじ)』によると、檀君朝鮮の建国は、中国における最初の建国よりさらに早いという。また、朝鮮半島の民間においては、檀君朝鮮が初めて東アジアを統一したと言われている。

→これに対し中国の解説者は、各国の史料にはそのことについて明確な記載はなく、あくまで神話の言い伝えに過ぎず、参考に値しないと反論。

2つ目は、箕子(きし)による箕子朝鮮(きしちょうせん)の建国である。箕子は、殷の紂王(ちゅうおう)の叔父に当たる人物だが、暴政を避けて東の朝鮮半島に向かい、そこで土着民とともに箕子侯国を建てた。山東(孔子の出身地)は箕子侯国の封土なので箕子は当然孔子の祖先であり、それゆえ孔子は韓国人である、と韓国人は主張する。

→これに対し解説者は、箕子侯国の封土は山東ではなく山西であるし、封土が山西だからといって山西人がすべて韓国人だとはいえないと反論。

3つ目はさらにでたらめである、と解説者は続ける。それは、韓国では毎年大規模な孔子を祀る行事が多く行われている、という言い分だ。

→これに対して解説者は、韓国人が孔子を祀って彼が韓国人になるのなら、アメリカ人が孔子を祀れば彼はアメリカ人になるのだろうか、と反論している。

 

日本にも楊貴妃は熱田神宮の神様だっただの、チンギス・ハンは源義経だっただのという話があるから、人のことを笑えないかもしれない。

けれど、こういう論争は傍から見ている分には、興味深いし、勉強になる。

最近では、キムチの起源をめぐって韓国と中国が論争しているというから驚きである。

韓国が中国文化の魂である孔子を奪おうとするのなら、中国は韓国文化(もしくは朝鮮文化)の魂であるキムチを奪ってやろうということなのか。背景はよくわからないが、韓国はキムチの前に首都のソウルを奪われることを心配した方がいいぞ、ソウル(魂)だけに。

くだらね~

それはともかく、トンデモ本ではなく、朝鮮の思想や文化を真面目に解説した本は少ない。ちくま学芸文庫の『朝鮮民族を読み解く―北と南に共通するもの』はそんな数少ない解説書の中の1冊。これを読むと、韓国人が今回紹介したような主張をする気持ちが少しは理解できるかもしれない。薄い本だが、中身は濃い。

 中華文明の師であり、上国である中国に侮辱されたくない。自分たちは、出身は東方の野蛮国ではあるが、中華の礼儀を身につけ、東方礼儀の国と呼ばれるようになった。そのように漢族から常に賞賛されたいというプライドの問題なのである。我々が日本語の語感そのままの「事大」と思うと大きな間違いになる。

 それは宗主国の文化に対する強烈な憧れとコンプレクスの産物なのである。

(『朝鮮民族を読み解く―北と南に共通するもの』(ちくま学芸文庫)P170)

 

参考「今日头条 艺述史【为证明孔子是韩国人,绞尽脑汁想出3大”铁证”,中国学者:可笑】