accordinglyとconsequentlyの意味と使い方、違いが超わかりやすく簡単に解説された『日本人の英語』

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マーク・ピーターセン『日本人の英語』パート20の内の18を読了。

パート18は、accordinglyとconsequentlyの使い方について。

この2つの英単語は、やや堅い書き言葉なのでとっつきにくいが、英検1級の英作文では使える。だから、単なる英語学習者でも、1級を目指す人は使い方を習得しておくのがよいと思う。

といってもそれほど難しくはない。辞書的な意味はそれぞれ次のようになる。

accordingly それに応じて

consequently したがって

面白いと思ったのが、以下の解説。

つまり,上述のように,厳密にいえば,accordinglyは「ある状態に合わせて何かをする」場合に使う.consequentlyは,「ある状態の当然の結果として,何かの状態となる」場合に使う.

(マーク・ピーターセン『日本人の英語』(岩波新書)P166)

自分はこの説明を、キャッチーで覚えやすいよう、「(それに応じて)する」のaccordingly、「(当然の結果として)なる」のconsequentlyと理解した。

「する」のaccordingly

「なる」のconsequently

consequentlyは当然の結果として「なる」ことなので、そこに強い論理的必然性がある。例えば、「今年は猛暑だったので清涼飲料水の売上が伸びた」など。猛暑によって売上が伸びたのは当然といってもよいような必然的結果である。そしてそれは、空中でボールを手放せばそれが落下するように自然的に、「伸びる」。これが「なる」のイメージ。

一方、accordinglyは何かに応じて「する」ことである。そこにconsequentlyのような強い必然性はなく、するかしないかの人為的な選択の余地がある。必ずしもする必要はないのに「する」。それが「する」のイメージ。

『日本人の英語』では、accordinglyを使った例文がいくつか挙げられているが、以下はその1つ。

He is a former President of the University and expects even now to be treated accordingly by the entire staff.(彼は元大学長であるので,今でも職員全員にそれに応じた扱いを受けるのが当然なことと思っている.)

(同書P161)

一方、consequentlyについては以下の例文が挙げられている。

Sudden flooding had washed out the roads leading to the research station, and consequently, we were unable to reach it before dark.(突然の洪水が調査基地へいく道を洗い流してしまった.したがって,われわれはそこに暗くなるまでに着くことができなかった.)

(同書P162 「したがって」の強調は当ブログ)

パート18では他に、as a resultやthereforeの使い方が紹介されている。興味のある方は『日本人の英語』でどうぞ。