三国志の司馬懿仲達の人気はなぜ諸葛亮孔明に及ばないのか?2人の違いを徹底比較!

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今日头条(中国)というアプリの艺述史というチャンネルで、三国志の諸葛亮孔明と司馬懿仲達の名声の差について解説した動画をみました。

三国志において、智謀に長けた人物としてまず挙げられるのは、諸葛亮孔明でしょう。

関羽や張飛といった有能な武将を抱えていたものの、優れた軍師を欠いていたためにいじけていた劉備玄徳を一国の主にまで導いた才人です。

その諸葛亮に匹敵する智謀の士は、魏に仕えた司馬懿仲達(しばいちゅうたつ)です。

ところが、司馬懿の名声は諸葛亮には及びません。

能力においては諸葛亮に引けを取らないにもかかわらず、なぜ司馬懿は諸葛亮ほど評価されていないのか、そのことについて動画で解説されています。

その要因について、主に3つが挙げられています。

アウトドアの諸葛亮とインドアの司馬懿

1つ目は、振る舞いです。諸葛亮は、今風の言葉でいえば、リア充でアウトドアです。

空城の計では、自ら楼上で琴を奏でて司馬懿の軍を退却させ、赤壁の戦いでは、これもまた自ら祭壇で祈祷を行って南東の風を吹かせています。

一方の司馬懿は、諸葛亮に比べて振る舞いが、控えめでインドアです。

耐え忍び、奥に引くことに長けています。

これは日本史でいえば、諸葛亮が天下で暴れまわった織田信長だとすれば、その織田信長と豊臣秀吉の成果を座して美味しくいただいた徳川家康が司馬懿に当たるかもしれませんね。

表舞台に立って派手にパフォーマンスをする諸葛亮と、裏でこそこそ策を弄している司馬懿が人々に与える印象は対照的です。

忠臣の諸葛亮と反逆者の司馬懿

2つ目は、諸葛亮の忠臣としての、そして司馬懿の反逆者としてのイメージです。

諸葛亮は主人である劉備に忠義を以て仕え、劉備の死後もその遺言に従い、北伐を開始します。

そして諸葛亮は、劉備の息子であり後継者である劉禅にも忠義を尽くしました。

ところが、司馬懿は魏の曹氏から実権を奪い、その孫の司馬炎は、禅譲という形式で、帝位をも簒奪して西晋を建国しています。

昔の人々が、君臣関係を非常に重視したことに鑑みれば、司馬懿のイメージダウンは避けられません。

『三国志演義』の作者による脚色

3つ目は、『三国志演義』の作者による脚色です。

作者によって諸葛亮は、空城の計や、草船借箭、赤壁の戦いの火攻めの脚色などで飾られています。

その一方で司馬懿はどちらかというと悪い役目を負わされています。

知恵と品徳とを兼ね備えた諸葛亮を、誰が愛さずにいられましょうか、という言葉で動画は締めくくられています。

一生に一度は読みたい三国志本

日本では、三国志というと横山光輝の漫画『三国志』や吉川英治の小説『三国志』、あるいは三国志関連のゲームを思い浮かべる人がほとんどです。

しかし、これらの作品群の元にあるのは中国の四大名著(あるいは四大奇書)の一つ『三国志演義』です。

古典で長大な作品なので、読み通すのは大変ですが、この作品を読めば、本場の中国においても、真に三国志を読んだと胸を張って言うことができますね。

もっといえば、『正史 三国志』というオフィシャルな中国の歴史書がありますが、ここまで手を伸ばせば、もはや三国志オタクと言えるでしょう。

 

参考:今日头条「艺述史【为何笑到最后的司马懿,不如诸葛亮名气大?有3方面输得太彻底】」