霧ともやの違いと、霧の五つの種類を超わかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】

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イラスト図解 よくわかる気象学』で気象予報士試験の準備中。

今日は、霧ともやについて学習しました。

霧ともやの違い

霧(きり)ともやを分けるのは、視程(してい)です。

視程は大気のにごり具合を表し、肉眼でどれくらい先まで見通せるかを示す指標です。

視程が1km以下なら霧で、1km以上であればもやとなります。

つまり、視程1kmを境にして霧ともやが区別されます。

霧≦視程1km≦もや

語呂合わせは、

キリッキリのもや

→キリッキリ(霧1km)のもや

です。 

霧には、放射霧、移流霧、蒸気霧、前線霧、上昇霧の五つの種類があります。

放射霧とは?

晴れて風のない明け方に発生する霧は、放射霧(ほうしゃぎり)と呼ばれます。

昼間、地表は太陽の熱エネルギーを受け取り、大気が暖められます。

しかし、夜になると熱エネルギーが放出する一方になり、大気の温度も低下していきます(放射冷却)。

そうして大気が露点温度に達すると、放射霧は発生します。

要するに、夜を通して大気が冷めて発生する霧が、放射霧です。

雲があると熱エネルギーの放出が迎えられます。また、風があると周囲の比較的暖かい空気が流入して温度の低下が迎えられます。

そのため、晴れて風のない日に放射霧は発生しやくなります。

移流霧とは?

湿った暖かい空気が比較的温度の低い地表や海面の上に移動し、そこで冷やされることによって発生する霧は、移流霧(いりゅうぎり)と呼ばれます。

蒸気霧とは?

暖かい水面上にある暖かく湿った空気に比較的冷たい空気が流入することで、そこの空気が冷やされて発生する霧は、蒸気霧(じょうきぎり)と呼ばれます。

前線霧とは? 

前線性の長時間の雨で濡れた地面からの蒸発によって湿っている空気に、再び比較的暖かい雨が降り、その雨からのさらなる蒸発によって空気が飽和して発生する霧は、前線霧(ぜんせんぎり)と呼ばれます。

上昇霧とは?

空気が山に向かい、そこで山に沿って上昇して温度が下がることによって発生する霧は、上昇霧(じょうしょうぎり)と呼ばれます。

これは遠くから見る人にとっては雲になりますが、山中でまさにその中にいる人にとっては霧になります。 

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