「冷たい雨」の昇華凝結過程、ライミング、凝集過程を超わかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】

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今日は、冷たい雨について学習しました。

冷たい雨のでき方は三通り

暖かい雨は、土ぼこりやすす(エアロゾル)に空気中の水蒸気が凝結してできた水滴が成長しながら落ちてきたものでした。

一方、冷たい雨は、空気中で形成された氷晶が溶けて落ちてきたものをいいます。

冷たい雨のできた方は、昇華凝結過程、ライミング、凝集過程の三つがあります。

これらの過程を経て氷晶が成長し、それが高度が下がるにつれ溶けて冷たい雨となります。

昇華凝結過程

普通、雲の中が氷点下であっても多くの水滴は凍らずに水滴のままでいます。こうした水滴を過冷却水滴(かれいきゃくすいてき)といいます。

空気中にこの過冷却水滴と氷晶が混在するとき、過冷却水滴が蒸発し、そうしてできた水蒸気が混在している氷晶に昇華していきます。

このようにして氷晶が成長する過程を昇華凝結過程といいます。

ライミング

空気中に過冷却水滴と氷晶が混在するとき、過冷却水滴が氷晶に衝突して凍り付き、氷晶が成長していきます。

これをライミングといいます。

ライミングを経て成長した氷晶のうち直径5mm以下のものをあられといい、直径5mm以上のものをひょうといいます。

つまり、直径5mmを境にして、あられかひょうに分かれます。

あられ≦直径5mm≦ひょう

語呂合わせは、

あられ直行でひょうとなる。

直行→直径5mm

です。

凝集過程 

凝集過程は、いってみれば暖かい雨における併合過程の氷晶版です。

併合過程は水滴の併合ですが、凝集過程は氷晶の併合です。

つまり、サイズが大きくて落下速度が速い氷晶が、サイズが小さくて落下速度の遅い氷晶に衝突し、成長していきます。

この過程を凝集過程といいます。

 

以上のような過程を経て成長した氷晶は、溶けて落ちてくれば冷たい雨で、溶けなければ雪です。

空気が乾燥しているほど比較的高い温度でも解けずに雪として落ちてきます。

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