『イラスト図解 よくわかる気象学』で気象予報士試験の準備中。
今日は、エアロゾルについて学習しました。
雲の形成と深く関わりのあるエアロゾル
水蒸気を含んだ空気が上昇して温度が下がり飽和に達すると、凝結が始まって水滴が形成される・・・
これが雲の発生ですが、実はこの雲の形成に深く関わっているのが、エアロゾルです。
エアロゾルとは?
エアロゾルは、土ぼこりや工場の煙などに含まれるすす、海水のしぶきが蒸発してできた塩の粒など、空気中に浮遊する微粒子のことです。
エアロゾルを中心にして水滴が形成される
このエアロゾルの表面に水蒸気が凝結していき水滴が成長していきます。
夏の暑い日に冷たい飲み物を入れたコップの表面に空気中の水蒸気が凝結してびちゃびちゃになりますが、ちょうどエアロゾルがそのコップのような役割をしてくれます。
この水滴形成の中心となったエアロゾルは、凝結核(ぎょうけつかく)と呼ばれます。
空気中で形成されるのは水滴だけではない
また、高度が高く温度の低いところでは、空気中の水蒸気はエアロゾルに凍り付き、氷の粒が形成されます。
この氷の粒の核となったエアロゾルは氷晶核(ひょうしょうかく)と呼ばれます。
水と相性の良いエアロゾル
エアロゾルの中には、空気中の水分を吸着しやすいものがあり、こうしたエアロゾルは雲の発生に特に多きな役割を果たします。
例えばその一つが、海水のしぶきが蒸発してできた海塩粒子です。
海塩粒子は、水分の吸着性に優れ、水蒸気を含む空気が飽和に達していなくても、その表面に水蒸気を吸着していき、湿ります。
綺麗な空気からは雲は生まれにくい
このように、実は綺麗な空気からは水滴、つまり雲の粒は形成されにくく、土ぼこりやすすなどのエアロゾルが雲の発生に大きな役割を果たしています。
なぜ綺麗な空気では水滴が成長しにくいのか、詳しく知りたい方は『イラスト図解 よくわかる気象学』を参考にしてください。
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