沈降逆転層と移流逆転層を超わかりやすく簡単に解説【気象予報士試験対策】

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イラスト図解 よくわかる気象学』で気象予報士試験の準備中。

今日は、沈降逆転層と移流逆転層について学習しました。

逆転層や接地逆転層については以下の記事を参考にしてください。

yaseteru.hatenablog.com

沈降逆転層とは?

沈降逆転層は、高気圧による逆転層のことです。

高気圧は、上空において中心に向って空気が集まり、それが下降気流として地上に向かい、そこで空気が発散したものです。

上空で集まる空気の方が地上で発散する空気よりも多いため、中心付近で空気が多くなり高気圧となります。ちょうど車の渋滞のイメージです。

このとき、中心付近では断熱圧縮により地上付近の空気よりも気温が上がっています。そのため、対流圏にも関わらず高度が上がるとともに気温も上がる、逆転層が発生します。

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移流逆転層とは?

移流逆転層とは、転移層に形成される逆転層のことです。

転移層とは、簡単にいえば、寒気と暖気の境目のことです。『冷静と情熱のあいだ』という小説や映画がありますが、ちょうど「冷静と情熱のあいだ」が転移層です。

暖気は密度が小さく軽いため、密度が大きく重い寒気と出会ったときは、寒気を坂のようにして昇っていきます。

ちょうど以下のイメージです。

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図の斜めの線が転移層ですが、ちょうどこれが逆転層でもあります。

この転移層に沿って、高度が低いところよりも高いところの方が温度が高い、逆転層が形成されています。

このように、寒気と暖気の境目の転移層に形成される逆転層が、移流逆転層と呼ばれるものです。

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※講師や講座内容は変更されることもあるかもしれないので、各自で内容を確認の上でお願いします。