『イラスト図解 よくわかる気象学』で気象予報士試験の準備中。
今日は湿数と相対湿度について学習しました。
湿数とは?
湿数とは、空気の温度から露点温度を引いたものです。
露点温度は空気が飽和に達し水蒸気が凝結して雲になり始める温度です。
例えば、空気の温度が35℃で露点温度が20℃の場合、湿数は、
35-20=15
となります。
この湿数15という数字は、「その空気をあと15℃下げれば露点温度に達し、そこに含まれる水蒸気が凝結し始めますよ」ということを教えてくれます。
もっとシンプルにいえば、湿数とは「あと何度下がれば雲ができ始めるか?」ということを教えてくれる数字です。
相対湿度とは?
相対湿度とは、その空気が含むことのできる最大水蒸気量に占める実際に含まれている水蒸気量の割合です。
「その空気が含むことのできる最大水蒸気量」とは飽和水蒸気量のことです。
なので、「飽和水蒸気量」分の「実際に含まれている水蒸気量」に100を掛けたものが、相対湿度です。
温度によって飽和水蒸気量(どれだけ水蒸気を含むことができるか?)は変化します。
だから、含まれている水蒸気の絶対量が同じでも、その空気が20℃の場合と30℃の場合とでは相対湿度は変わってきます。
相対湿度は映画館のイメージで理解する
わかりにくいですが、映画館の部屋と座席数でイメージすると簡単です。
部屋の温度が20℃のとき座席数(飽和水蒸気量)は10です。そのうち5座席が水蒸気で埋まっています。
一方、部屋の温度が30℃のとき座席数(飽和水蒸気量)は20です。そのうち5座席が水蒸気で埋まっています。
この二つの場合を比べたとき、どちらも水蒸気で埋まっている座席は同じ5ですが、それぞれの温度において全座席に占める水蒸気で考えると同じとはいえません。
20℃の場合は全10座席中の5座席が水蒸気で占められていますが、30℃の場合は全20座席中の5座席が水蒸気で占められています。
10分の5を約分して100を掛けると50ですが、20分の5を約分して100をかけると25です。
この50と25が、相対湿度に当たるものです。
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