華流ドラマ『蘭陵王』第8話の感想と豆知識~服毒と吐血は中国の歴史ドラマの十八番~

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『蘭陵王』の第8話を観ました。

今回は、高長恭はベッドにくたばったままで、主に雪舞と韓暁冬(かんきょうとう)が敵国周で大活躍します。が、最後には、高長恭が復活し、めちゃくちゃカッコいい活躍をしそうな予感で終わります。次が早く観たいです。

解毒薬を雪舞に強引に口移しする宇文邕

第5話では高長恭が雪舞に酸素を口移ししましたが、今回は宇文邕(うぶんよう)です。彼は服毒した雪舞を救うため、解毒薬を強引に彼女に口移しします。「命を救う」を大義名分に雪舞に口移しする皇帝宇文邕。その時周りにいた侍女とかに「あれぜったい雪舞にチューしたかっただけやろ」みたいなことを陰で言われてるでしょうね。

高長恭と間接キスしたことになる宇文邕

口移しされた解毒薬を雪舞はハンカチに吐き出し、後に水出しされたその解毒薬が高長恭を救うことになります。ということは解毒薬は、宇文邕の口から雪舞の口に移り、雪舞の口からハンカチに移り、そのハンカチから水出しされて高長恭の口に入ったことになり、結局、宇文邕と高長恭が間接キスしたことになります。強引に2人から口移しされた雪舞の復讐という可能性は否定できません。

服毒と吐血は中国の歴史ドラマの十八番

この回では、雪舞の服毒や高長恭の吐血が描かれますが、この「服毒」と「吐血」の描写は中国のドラマでは頻繁に登場します。吐血に関しては、中国の歴史ドラマをたくさん見ていくうちに、「あ、血吐くで」と事前に察知できるようになります。「あ、血吐くで」と思った次の瞬間、「ブオオォーーっっっ!!!」です。

健気で無能な高緯

人望と実力のある高長恭に嫉妬し、父皇帝から認められたくて出陣した太子高緯(こうい)。高長恭の側に立つ視聴者にとっては「嫌な奴」ですが、健気といえば健気です。父に認められたくて出陣したものの、敵に完全に手の内を読まれ、追い詰められます。流れ的に一番助けられたくない高長恭に救われそうですが、果たしてどうなるのでしょうか?

周の実権を握る宇文護はどんな人物?

皇帝宇文邕は、周の実権を握っているのは宇文護(うぶんご)であると自ら認めています。さて、その宇文護とは一体どんな人物なのでしょうか。Wkipediaの記事には、周の宰相である宇文護は、斉にいる閻氏という名の彼の母の返還と引き換えに和議を申込みますが、母が戻ると約束を破り、斉の洛陽城を10万の軍で包囲させたとあります。率直に言って、あくどい野郎です。

もっと知りたい人のための本

蘭陵王を扱った小説には、田中芳樹の『蘭陵王』があります。

蘭陵王の生きた時代は中国の南北朝時代。時代背景を知りたいなら、『魏晋南北朝 融合する文明』や『魏晋南北朝』あたりがいいかもしれません。