散歩とパソコンの再起動

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突然ですが、「あー、もうムリ〜、覚えられん」ってなって『英検1級でる順パス単』を肩越しに投げ出したくなったらみなさんはどうしますか?

僕は散歩に出ます。

大体一時間くらいでしょうか、それくらい歩くと頭がすっきり(ハゲるとかじゃなく)し、体の凝りもとれ、視界の鮮度が回復します。医学的なことはわからないですが、体験的にそう感じます。しかもそれだけでなく、散歩に出る前は「もうムリ〜」ってなってた単語暗記が、嘘のようにできるのです。だからよく散歩に出ます。

散歩って一見ほとんど無意味な行為に思われるので、それに一時間使うのはちょっともったいないかなと思うこともあります。でも、散歩しないと「もうムリ〜」状態が持続するので、さして何もできずにその後を過ごすことになります。

ところが、散歩をすれば、眠気と疲れが飛び、気力が充実します。その後の語学の勉強や部屋の掃除が非常にはかどります。結果的に、一見無意味な散歩を挟んだ方が充実した一日を過ごせるのです。

パソコンの動きが遅くなった時、再起動するとサクサク動くようになりますが、あれと感覚的にほとんど同じ。散歩後、サクサク脳が動きます。

散歩中は、通りすがりの、同じく散歩中の95歳くらいの見知らぬおじいさんと英語でイギリス政治について議論したりします。

というのは冗談ですが、散歩の時は、遠い景色や、足元の雑草、歩道の並木を眺めながら無心に歩きます。やはり人間にはこういうことが必要です。

ゆっくりと変わる景色、湿度や温度の移ろいゆく空気、濃淡様々な光、こうしたものを感じながら無心で歩きます(考え事もしますが)。

よくジェットコースターで刺激を得ると降りたときに気分がすっきりしていますが、散歩だって一種のジェットコースターかもしれません。刺激がマイルドなのであまり意識しないですが、歩いてゆく中で様々な刺激を受け、それを心地よく感じているのだと思います。

今日は散歩から帰ってきてから角川まんが学習シリーズの『日本の歴史 2 飛鳥朝廷と仏教 飛鳥~奈良時代』を読んでいました。ほんとに古代史がよくまとまっています。古代史についてはすでに一通り知っていたので、走馬灯のように古代史を再び楽しみました。

今回は、行基(ぎょうき。近鉄奈良駅の噴水の上に像が建っていますね)に注目しました。民衆に仏法を説いたり、民衆と一緒に池を作ったり、布教や社会事業で活躍した奈良時代の僧(そう)です。

この漫画内では、

行基様は寺にこもってばかりの坊主と違って 本当に頼りになるお方だ 

(本書P187より)

なんてことを言われ、慕われています。よく身体を動かす、活動的な僧だったんでしょう。行方不明になった男児をわずか30分で発見し一躍有名になったスーパーボランティアの尾畑春夫さんと行基をちょっと重ねちゃいました。

ところで何の話してたんだっけ?