『源氏物語』読書マラソン18。
大塚ひかり訳『源氏物語』のP64〜65まで読み進めました。前回の続きとして紹介記事を書いていきます(斜体のところは引用です)。
ではどうぞ。
源氏の親友、頭中将(とうのちゅうじょう)の紹介。
彼は、源氏の妻である葵の上(あおいのうえ)の兄で、桐壺帝の妹が産んだ子です。源氏は桐壺帝の子なので、頭中将は叔母の子、つまりはいとこということになります。
彼は、源氏と同じく、妻のことをそれほど気に入っておらず、あまり妻の実家には帰りません。そして、「女好きな浮気者」とのこと。
源氏とは相当に仲良くしています。
中将は実家の左大臣家でも、自分の部屋をまばゆいばかりに飾って、君が出入りするのにいつも連れ立っては、昼夜、学問をも遊びをも一緒にして、君にほとんど後れを取らず、どこでも付いて回るうち、しぜんと遠慮もなくなって、心の中に思うことも隠しきれぬほど、君とうちとけているのでした。
「女好き」で「部屋をまばゆいばかりに飾って」というところから、どことなくチャラ男臭が漂ってきますね。
彼が現代にいたら、ホストクラブでバイトなんかしていそうです。
頭中将「ドンペリ入りましたー!!」
読み進めているのは、古典エッセイストの大塚ひかりさんが訳された『源氏物語』です。いくつもある源氏物語の日本語訳の中でも特に現代的な訳で、かなり読みやすいのでおすすめ。