冬ソナの続編が製作中？
『冬のソナタ』通称、「冬ソナ」。
2004年に日本で放送され、韓流ブームのきっかけとなった作品ですが、どうやら続編が製作中であるらしい。
以下は、平昌オリンピック（平昌は冬ソナのロケ地のひとつ）にからんで書かれたヨン様ことペ・ヨンジュン氏の動向に関する記事の引用です。
俳優業をする必要がないほど稼いでいる、ともいえるが、ファンからすると寂しい限り。そんなヨン様の久々の復帰作品が、「近く動き出すだろう」と言うのは、韓国のある芸能関係者。
「ズバリ、『冬ソナ2』です。2年前に制作が発表された際、前作で脚本を務めたユン・ウンギョン、キム・ウニの両名が続投し、監督も同じくユン・ソクホであることが明かされています。すでに脚本などの準備はほとんど終えているようです。ヨン様が主演を務める可能性は薄いですが、彼自身、過去に“続編をやる時はどんな形でも出たい”と話しており、ゲスト出演的な登場は充分にありえるでしょう」 “微笑みの貴公子”の再始動は、もう間もなく？
（NEWSポストセブンより）
冬ソナの復習アイテム
ドラマ『冬のソナタ』の脚本の翻訳
続編が本当に出るとしたら胸熱、ということでさっそく準備を始めました。冬ソナのDVDも持っているのですが、立ち寄った古本屋さんでたまたま冬ソナの脚本を翻訳したものがあったので購入。全部で4冊ありましたが、2週間ほどで読了。
脚本なので、基本的には文字のみ。
それでも読んでいるだけで、映像で見た時のなんとも言えぬ感情が湧いてきます。
サンヒョク「（冷たくきつい口調で）・・・・・・君がイ・ミニョンさんを見てジュンサンのことを思い出すのはいやだ。それに・・・・・・ジュンサンが君の心に残っているのはもっといやだ」
ユジン「・・・・・・じゃあ・・・・・・私はどうすればいいの？」
サンヒョク「・・・・・・！」
ユジン「・・・・・・私だって、忘れられるものなら・・・・・・忘れたい。ジュンサンとのこと・・・・・・ひとつ残らず忘れてしまえるならどんなにいいか・・・・・・でも・・・・・・どんなに忘れたくても、この目がジュンサンの顔を覚えてるの。この胸がジュンサンの言った言葉を覚えてるのよ・・・・・・いったいどうしたらいいの？どうすればいいの？サンヒョク、あなたにどうしてあげればいいの・・・・・・？
ユジンの目にたまっていた涙がぽろぽろとこぼれはじめる。やるせない気持ちになるサンヒョク。
（『冬のソナタ 完全版2』P111より）
韓国人ピアニストYiruma（イルマ）による冬ソナのピアノ曲
最初、この人のピアノ曲を初めて聴いたときに、ふと、あ、なんか冬ソナっぽいと思ったんですよね。んでもって調べてみたら冬ソナに楽曲を提供した過去があったという。
情感あふれる、心の深いところにじーんと響く曲を作る人です。
Yirumaに関する簡単な紹介文を載せておきます。
He began playing the piano at the age of five and moved to London when he was 11, in 1988, to study at the Purcell School of Music. He held dual citizenship, South Korean and British, until 2006, when he gave up his UK citizenship to serve in the South Korean Navy. （Yiruma - Wikipedia, the free encyclopedia）
（彼は、５歳の時にピアノを始めた。１９８８年、１１歳の時には、パーセルスクールで学ぶため、ロンドンに引っ越した。２００６年に徴兵として韓国海軍に服するまで、彼はイギリスと韓国の二重国籍だった。）
The Very Best of Yiruma 「Yiruma & Piano」（韓国盤）
- アーティスト: Yiruma （イルマ）
- 出版社/メーカー: Vitamin Entertainment, Korea
- 発売日: 2011/12/03
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
3枚組のイルマのベストアルバム。
冬ソナで学ぶ韓国語
冬ソナの韓国語の脚本とその日本語訳を使って韓国語が学べるという一冊。
冬ソナが好きで、かつ、韓国語も学びたいという人に最適。
いかんせん、冬ソナがブームになったのは遠い昔なので、2018年3月現在絶版中。手に入るのは中古のみ。まだあるうちに手に入れておくことをおすすめします。
『冬のソナタ』のDVD
冬ソナは、女性ピアニスト、カン・ミヒのヒョンスへの深すぎる愛が、罪となり、それが子供の世代に負の遺産として引き継がれる因縁話（いんねんばなし）。
続編ではその負の遺産がジュンサンやユジンからまた次の世代に引き継がれるのでは・・・とそんなことを想像していると、なんともやるせない気分になっていきます。
冬ソナって、ただの恋愛ドラマには収まりきらない凄みのある物語です。
「恋愛×狂気」の古典的名作『嵐が丘』は元祖冬ソナ？
冬ソナにある、狂気にも似た深すぎる愛が罪を生み、世代を超えて人々に不幸をもたらしていくこの感じ、まさに『嵐が丘』です。
雰囲気もストーリーも冬ソナとはもちろん異なるけれども、どこか深いところでつながっていると思わせる一冊です。
冬ソナの脚本を担当した脚本家のひとり、ユン・ウンギョンという方は、大学の英文科を卒業されているので、もしかしたらこの小説の影響も受けていたりするのかもしれません。
恋愛小説であり、因縁小説であり、ホラー小説でもある、古典と呼ぶにふさわしい小説だと思います。
