韓国の教育制度改革!自由学期制とは?〜韓国語のニュース単語マスターへの道〜

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韓国の教育に関するニュース動画(YouTube)を見ました。

自由学期制とは?

内容は、自由学期制が導入された現場を取材したものです。自由学期制とは、韓国の教育制度改革の一つで、学生を詰め込み式の教育から一定期間解放させよう、というものです。

具体的には、韓国の中学校は2学期制ですが、中1の1、2学期と中2の1学期の計3学期の内から1学期を選び、学生はその学期中、工夫を凝らした体験型授業や、ディベートなどの参加型授業、職業体験など、従来の詰め込み式の勉強とは異なる活動に取り組みます。

自由学期制導入の背景

この教育改革の背景にあるのは、韓国の学生の高い自殺率です。韓国は厳しい学歴社会ゆえ、学業によるストレスは非常に強く、それが原因で自殺する学生が多い。そこで今回のような詰め込み式の勉強からの解放期間を導入しましょう、ということになりました。同時に、将来の進路についてじっくり考える時間にもなるでしょう、と。

自由学期制導入後の教育現場

さて、その中身とは?

数学の体験型授業(動画より)。

직사각형 모양의 과자를 나눠 먹으며 두 대각선의 길이가 같은 성질을 직접 확인해봅니다.

長方形のお菓子(クッキー)を分けて食べ、二つの対角線の長さが等しい性質を直接確認してみます。

クッキーがきれいに割れなくて、「もういや!!!数学むずかしい!!(泣)」とならないか心配です。

직사각형(チクサガキョン) 長方形

으며(ウミョ)〜して(並列を表す)

대각선(テガクソン) 対角線

성질(ソンジル) 性質、性格

직접(チクチョプ) 直接

 学生には好評らしい。一人目の女の子の感想。

수학책만 보는 그런 게 아니라 재밌는 활동 수업을 하면서 더 쉽게 알고 재미있게 오래 기억에 남는 거 같아요.

数学の本だけを見るようなものでなく、楽しい活動による授業をすれば、もっと簡単に知ることができ、楽しく、長く記憶に残ると思います。

さすがに、「楽で良いです」とは言えません。

기억에 남다(キオゲ ナムタ) 記憶に残る

動画では、体験型授業しか登場しませんが、学生はその他に職業体験やサークル活動などに従事します。とりあえず知識の詰め込みから距離を置くんですね。

これだと確かに、韓国の学生の学業ストレスを軽減できる効果はある程度あると思います。

日本に導入すると?

でも、日本で導入するとなると、どうでしょう?ただ単に事実上レジャーランド化している大学生活を一足先に体験する、くらいの意味しか持たない気がします。ディベートとか職業体験とかサークル活動とか、日本の大学生活そのものじゃないですか!

【関連本】

『韓国のグローバル人材育成力 超競争社会の真実』

最後に今後のニュースの視聴に役立ちそうな単語をピックアップしておきますね。

자유학기제(チャユハッキジェ) 自由学期制

지식 주입식(チシク チュイプシク) 知識詰め込み式

창의성(チャンウィソン) 創意性

동기부여(トンギブヨ) 動機付与、モチベーション

학업 성취(ハゴプ ソンチュイ) 学業成績