北朝鮮からの亡命をテーマにしたニュース動画(YouTube)を見ました。
中身は、ここ数ヶ月、北朝鮮高官の脱北が続いているが、これは、国連による制裁の影響なのか、あるいは、金正恩体制の揺らぎを意味しているのか、というもの。
まずはじめに、今後も役に立ちそうな単語をいくつかピックアップしておきます。
・disaffected with (政府や組織に)不満な、不信を持つ
・exodus(エクセデス) 出国、出て行くこと
・defection(ディフェクション) 離脱、脱会、寝返り
→動詞はdefect。
※exodusやdefectionは、北朝鮮について言えば、要するに「脱北」のことですね。
・garner attention 注目を集める
・the Kim Jong-un regime 金正恩(キムジョンウン)体制
※regime(レジーム)は、「体制、政権」のこと。
・sanction(サンクション) 制裁
・UN(United Nations) 国連(国際連合)
・long-range ballistic missile 長距離弾道ミサイル
動画内では、韓国統一省によるデータが紹介されています。それによると、2011年から2015年にかけて、全体として脱北者の数は減少しているが、脱北者に占める高学歴者(大卒以上)の割合は増加しています。また、北朝鮮について研究している韓国の東国大学校のキム・ヨンヒュン教授への電話インタビューで、彼は背景について次のように語っています。
外的には、国連による制裁が強まっており、内的には、(北朝鮮幹部の)世代改革が行われています。その中で、何らかの問題が生じたり、外貨の獲得に困難が生じると、人は脱北するのです。
北朝鮮は外貨を稼ぐために、海外(カンボジアや中国など)でレストランを経営しています。そこに、本国での審査により、脱北の可能性が低いと判断された人たち(上層階級出身の高い教育を受けた人が多い)が派遣され、お店の運営が任されます。外貨を稼ぎ、当局に納めるのですが、これにはノルマがあり、達成できないと、処罰が待っています。
北朝鮮への制裁として、こうしたレストランの利用を自粛するよう、例えば韓国政府が現地の韓国人に呼びかけを行ったりすると、ノルマ達成が難しくなり・・・
ヤバい・・・処罰される→脱北やあ!
となったりするんですね。
今年の4月には、中国にあるこの種の北朝鮮レストランの従業員13人が集団脱北しました。現地のレストランには脱北防止ための監視員も同時派遣されますが、この監視員には、より朝鮮労働党への忠誠心の強い人物が選ばれます。しかし、4月の集団脱北者の中には、この監視員も含まれていました。
なんか北朝鮮って、辞めることの許されないブラック企業みたい。
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