亀山郁夫氏の語る「聴く」ロシア語勉強法

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ロシア語は難しい

噂には聞いていましたが、ロシア語はかなり面倒な言語です。

複数や単数、女性名詞や男性名詞(名詞に性別があります)といった条件によって、動詞や名詞、形容詞が何パターンにも変化し(パターン数が英語の比でない)、初学者の自分にとってはいきなり飛行機のコックピットに放り込まれた気分です。

はなから操縦マニュアル(文法書)を読み込もうとするより、とりあえず色々気になったボタンを押しまくって反応を見る、というやり方から入るべき、という直感が働きました。

パイロットや外科医にこんな直感が働くとかなり危ないですが、単なる趣味的な言語学習についてならこれでも良いかと。

ロシア語のプロが語る学習法

といっても、他人の勉強法はやはり気になります。ネット空間をふらふらしていると、世界文学の最高峰とも言われる『カラマーゾフの兄弟』 を訳された亀山郁夫氏が言語学習について語っているインタビュー記事を発見しました。関塾タイムス、というサイトから一部引用します。

ロシア語でも英語でも同じですが、言語を習得するには、とにかく聴くことです。わかっていなくても聴く。ポータブルミュージックプレーヤーを上手に利用して、1日に30分以上は続けて聴くこと。 習うよりも慣れろ です。わからなくてもわかるようになるまで、嫌いでも好きになるまで、何回もトライすることで、自分のものにできるんです。

 正直に言うと、むやみやたらに「聴く」勉強法については、わりと否定的な立場だったのですが、ロシア語の複雑さを前にすると、こういう「習うより慣れろ」のやり方もありかもしれない、という思いも出てきました。学校教育的な正攻法では、挫折する可能性が高いと思われるから。

今後のロシア語学習方針

そこで、決めた学習方針。

1. 単語の基本形を覚えまくる

2. ロシア語の動画をとにかく「聴く」

 1の単語の基本形を覚えまくる、というのは、文法学習の面倒さに比べれば挫折要因になりにくいので、初めから実行します。なにより、語学力の核となるのは「語彙力」ですから、外せません。

2については、とにかく話されている「内容」や「意味」についてはこだわらないこととします。言葉を音楽のように聴く。

今の自分のロシア語力では、例えば英語に置き換えると、「Can I help you?」と動画内で話されたとして、こちらにはその意味がまったくわからなくて、ただ「キャナイヘルプユー」と聞こえるだけ。でも、その「キャナイヘルプユー」を単なる音、あるいはメロディーかのように捉えて、ただ聴いて、脳に焼き付ける。

こんな感じでロシア語の音、メロディーを自分の中にたくさん貯めていくことにします。その後で、文法を勉強すれば、「あのメロディーはこういう意味だったのか!」といった驚きや感動が生じ・・・というのが今のところの見立て、理想です。

どうなるかは、わかりません。

実験的に試してみます。

英語、中国語、韓国語、ロシア語の難易度の比較

今までいくつか外国語を学習してきましたが、難易度的には、比喩的に言うと、中国語は三輪車、英語は自転車、韓国語は一輪車(日本語と似てて簡単と言われますが、日本語に似ているからこそ難しいと感じます。語尾変化、尊敬語など)、そしてロシア語はというと・・・半輪車ですね。難しすぎるわ!

でも頑張る。

 youtubeで「russian drama」と検索して出てきたこのドラマをとりあえず「聴いています」。

メロディーを脳に焼き付けるには、「意味」を気にしない、考えないことですね。子供のような無垢な気持ちで、音に集中する