新聞は捨てる!行政書士試験の一般知識対策におすすめの3冊→

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行政書士試験の合否を分けるポイント

今日は、行政書士試験の一般知識の勉強法について書きたいと思います。行政書士試験と言えば法律、というイメージがあるためか、一般知識を軽く見たり、後回しにしたりしがちですが、それは絶対にやめておいた方いいです。

法令科目は、よほどの難問パレードでない限り、得点できて当たり前で、合否を分けるポイントは、実は記述と一般知識です。

行政書士試験に短期間で効率的に合格するためのポイントは、細かい応用問題は捨てて、「全科目の基礎をコチコチに固める」ことです。

それしかありません。

結局多くの人が、難問まで解けるようにと、選択式の法令科目ばかりを深く深く勉強してしまい、記述や一般知識をおおざっぱに済ましてしまいがちなので、記述と一般知識が合否のポイントになってしまうのです。

もちろん、行政書士試験は一定の要件を満たした上で180点以上を取れば合格の絶対評価で(2016年現在)、他の受験者との競争ではないので、あくまで法令科目にとらわれがちな個々の受験者の中での「合否の分かれ目」という意味です。

この記事では、合否を分ける一般知識対策について紹介しますね。

一般知識対策として新聞を読む必要はない

 一般知識を増やすために(てか一般知識ってなんだ?)、毎日、新聞を読む、そういう対策をする人もいますが、あまり効果的だとは思いません。もちろん、読まないより読んだ方が良いとは思いますが、面倒くさいなあ、などと思いながら、無理して読むくらいなら、効果は低いのでやめておいた方がいいです。新聞で読んだことは、すぐに忘れます。

大事なのは、「覚えるべき知識を選定し、それを徹底して頭に叩き込む」ことです。

行政書士試験の一般知識についての「覚えるべき知識」というのは、「中学高校レベルの政治経済」。それ以外にもよく分からないのが出ますが、あまりに多様で対策が難しいので、捨てます。大事なのは、取れるものを取りこぼさないこと。

「中学高校レベルの政治経済」の知識は、以下のテキストで頭に叩き込みます。

網羅性が高く、わかりやすく、簡潔な『理解しやすい 政治・経済』

『理解しやすい政治・経済 新課程版』は、あの元外務省主任分析官の佐藤優氏が、推薦している参考書です。高校生向けのものですが、大学生や社会人など一般の人で、ここに書かれていることをきっちり理解している人は、ほとんどいないはずです。

以下は、僕が今持っているものの帯に書かれた佐藤氏の推薦文。

「学術的に難しい内容を、レベルを落とさず、わかりやすく解説している「最高の学習参考書」だ!」

行政法の勉強で、「法律による行政の原理」を学ぶと思いますが、法律に基づいてさえいればいいのか?そういう「法律に基づいてさえいれば病」は、何と言う?

国際連合と世界政府の違いは?

GDP国内総生産)の意味は?

こういうのも、高校で習う知識です。行政書士試験で問われてもおかしくない知識ですが、理解していますか。

以下は、裏側の帯より。

「高校生だけでなく、大学生、社会人に、最新の政治・経済・国際関係の基礎知識を身につける基本書として、本書を勧める。

教養人になるために、必要かつ十分な情報が盛り込まれている。」

 「必要かつ十分」とまで言い切っています。

実際、中身を見ると、ものすごい網羅性で、これだけのことが全部頭に入っていたら、社会人としても一目置かれるだろうと思います。

『理解しやすい 政治・経済』の使い方

行政書士試験対策としては、このテキストに書かれていることをすべて覚える必要はありません。実際、全部は覚えれないと思います。他の科目も勉強しなければならないので。

なので、あたかも新聞を毎日読むかのように、適当なページを開き、毎日つまみ読みすることを日課とします。それでOK。

その際、基本事項に感じられる部分だけ、行政書士試験に出そうな気がする部分だけを重点的に攻める。このあたりの取捨選択は、ですね。何度か過去問を解けば、そういうのはわかるはず。

もちろん、読んで、はい終わり、ではなく、じっくり咀嚼し、記憶に留めておく努力もしてください。忘れたら意味がありません。新聞と違い、復習もしやすいのが、知識選定のメリットです。

事前に読んでおくと、理解がはかどる二冊

『理解しやすい 政治・経済』をいきなり読んでもいいですが、ざっくりとした政治経済の全体像が頭にあると、よりストレスなく勉強が進められます。政治経済のざっくりとした全体像を知るには以下がおすすめ。

『政治のことよくわからないまま社会人になった人へ』by池上彰

 そもそも政府って何、衆議院参議院って何、与党?野党?、そういうレベルの人からでも理解できる良書。これ一冊を読むだけで政治に対する抵抗感って激減すると思います。さらっと読めて、得られるものは大きい。

『池上彰の 経済のニュースが面白いほどわかる本』by池上彰

円高と円安の違い、金融のしくみ、デフレ、国債などなど、経済に関する基礎概念が理解できるようになる一冊。難しい話なはずなのに、かなり面白く読めます。そこはやはり池上さんの解説だから・・・

最後に

2016年現在の行政書士試験では一般知識の点数が56点中24点以上ないと、足切りで不合格になります。

しっかり、政治経済の基礎だけは固めておくのが良いですね。試験は別にしても、政治経済の基礎だけでもわかるようになると、世の中の仕組みが見えてきて、とても面白いですよ。行政書士として独立開業する場合にも、そういう知識はあった方が断然いいです。

足切りで泣かないように。

ファイト。

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