中国の看護師数は日本の2.5倍の約400万人。が、まだ足りない模様。

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中国語に「未富先老(ウェイフーシエンラオ)」という言葉があります。経済的な豊かさを実現しないうちに先に老いてしまうということを示します。中国は、全体のGDP(国内総生産)では世界第2位になりましたが、1人当たりでは未だ日本に及びません。

具体的な数字を紹介すると、2018年における日本の1人当たりGDPは39'306米ドル、中国のそれは9'608米ドルです。つまり、中国人の1人当たりGDPは日本の4分の1に過ぎません(参照)。

にもかかわらず、中国ではこれから急速に高齢化が進んでいく可能性が高いです。で、高齢化への社会的な準備が整っているかというと、そうでもないのが現実です。

この動画ニュースでは、中国の看護師の数が紹介されています。それによると、中国のにおける看護師の数は2018年末をもって400万人を超えました。やや年がずれますが、2016年における日本の看護師の数は、約160万人(参照)。つまり、中国には日本の2.5倍の看護師がいることになります。

が、もちろん、中国の人口は日本の11倍強なので、総数では日本より多くても、決して看護師豊富というわけにいきません。むしろ看護師の不足が問題となっている状況です。日本では1000人当たり10人ちょっと看護師がいる計算になりますが、中国では1000人当たり3人に過ぎません。

2020年には、中国における看護師の総数は445万人を超える見込みということですが、これもまたすごい数です。福岡県の人口が約500万人だから、看護師だけで結構大きな都市圏ができます。もちろん、看護師だけでは社会は動かないですが。