根性による3ヶ国語学習者の日記

風通ふ 寝覚の袖の 春の香に 薫る枕の 春の夜の夢 ー『新古今和歌集』

『源氏物語』読書マラソン15〜源氏の君の元服と葵の上との電撃結婚〜

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『源氏物語』読書マラソン15。

大塚ひかり訳『源氏物語』のP53〜58まで読み進めました。前回の続きとして紹介記事を書いていきます(斜体のところは引用です)。

ではどうぞ。

 

十二歳になった源氏の君の元服(げんぷく)、つまり成人式です。 

さすがいいとこのぼっちゃん、金髪モヒカンのドヤ顔ではなく、「みづらを結った頰のあたりといい、顔の輝きといい、変えるのはいかにも惜しい姿」で登場です。

みづらというのは、聖徳太子の肖像画などでおなじみの、黒電話の受話器を両耳に付けたようなヘアースタイルですね。

と、成人したと思ったら、ミカドと左大臣との間の取り決めにより、左大臣の一人娘、葵の上(あおいのうえ)が、源氏の君の添い寝役としてあてがわれます。 

源氏十二歳、葵の上十六歳です。

左大臣は宴席で、源氏の君にこのことをそれとなく伝えますが、この手のことはまだ不慣れな年頃なので、左大臣に対して、既読無視というか「何のお返事もありません」。

一方の葵の上も、源氏の君がだいぶ幼いので、「釣り合わなくて恥ずかしい」と、これまたいたいけ。両者の年が年だけに、五十八歳の女性が五十四歳の男性と結婚して「釣り合わなくて恥ずかしい」と思うのとは迫力が違います。 

ちなみに、左大臣の娘、葵の上には蔵人少将(くろうどのしょうしょう。のちの頭中将。)という同腹の兄弟がいます。彼は、右大臣の娘、四の君と結婚します。左大臣と右大臣は仲が悪いそうなんですけどね。

 

読み進めているのは、古典エッセイストの大塚ひかりさんが訳された『源氏物語』です。いくつもある源氏物語の日本語訳の中でも特に現代的な訳で、かなり読みやすいのでおすすめ。