めっちゃうまい麻婆豆腐の紹介です。
「麻婆豆腐なんてだいたいだれも同じじゃない?」
と、思っているそこのあなた!
だいたいどれも同じです。
んがしかし、世の中には例外というものがございまして、これから紹介するのがその例外と言えるものでございます。
それがこれでございます、じゃん。
は?
だいたいどれも同じタイプのあれじゃん、パッケージじゃん、と思ったそこのあなた。
だいたい同じなんです。
パッケージはだいたい同じなんです。
しかしよく見てください。
だいたい同じでないもののパッケージはやはり、だいたい同じではない点があるものなのです。
見てください、このパッケージに平凡な書体でしるされたこの商品タイトルを!
陳麻婆豆腐
ぜんぜん違う、今までとぜんぜん違う! !
と、いま静かに机を叩かれた、あなた。
この麻婆豆腐を食べるために生まれてきたようなもの、これぞ天の思し召しというものでしょう。
陳麻婆豆腐とは、
そう、
中国四川省成都にある、言わずと知れた麻婆豆腐の名店、陳麻婆豆腐のことなのです!
ってそのまんまやないかいっ
そのまんまなんです。
なぜなら、この麻婆豆腐は、その名店「陳麻婆豆腐」から直輸入されたものだから。
陳麻婆豆腐から直輸入されてきた麻婆豆腐なんだから、名前もそのまま陳麻婆豆腐、
そんな道理、考えたらすぐわかるでしょっ!
と、小さい人間が騒いでおりますが、
さて、
名店と言われるからにはそれなりの理由があるものでして、
その第一の理由がまず、美味しいからですよね。
これは当然です。
まずい料理の出す名店というのは、あまり聞いたことがございません。
めっちゃうまいのです、それが第一。
そして、もう一つは、この陳麻婆豆腐という店は、麻婆豆腐の誕生地であるということ。麻婆豆腐は、
清の同治帝の治世(1874年以降)に、成都の北郊外の万福橋で陳興盛飯舖を営む陳森富の妻劉氏が材料の乏しい中、有り合わせの材料で来客(労働者)向けに作ったのが最初とされる。陳劉氏の顏にはあばた(麻点)があったため、「陳麻婆」と呼ばれていたので、彼女が作る名物の豆腐料理も「陳麻婆豆腐」と呼ばれた。
(麻婆豆腐 - Wikipediaより)
ということなのです。
そんな歴史のある陳麻婆豆腐。
日本の一般的な麻婆豆腐とは全然違います。
1. 辛い
まず、辛い。
日本で売られている食品で辛口と書かれているものは、辛いもの好きにとってはそれほど辛くないことが多いですが、この麻婆豆腐は確かに辛いです。
なので、辛いものにあまり慣れていない人にはややきついかもしれません。しかし、かといって辛党の人でもつらい、というほどのものでもありません(もちろんこれは個人差があります)。
まずまずの辛党の人がけっこう楽しめる辛さ。
2. 花椒のピリピリと独自の香り
中国では、中国版の山椒と言える、花椒のピリピリとした舌の痺れるような辛さを「麻(マー)」と言い、唐辛子のヒリヒリとした辛さのことを「辣(ラー)」と言います。
この陳麻婆豆腐は、唐辛子の辣(ラー)だけでなく、花椒の麻(マー)のピリピリした辛さもよく効いています。
そして、この花椒には独自の香りがあり、これがまた何ともいえないのです。中毒性のある、やみつきになる香りです。
3. うま味がある
辛い食べ物というのは、辛いだけでうま味がない、ということが少なからずありますが、陳麻婆豆腐は辛いだけでなく、うま味があり、ごはんが激しくすすみます。
ヒリヒリも、ピリピリも、うま味も、三拍子そろい、その上で花椒の中毒性のある独自の香りが鼻を通り抜けていく、本当に美味しい麻婆豆腐だと思います。
結論
ぜんぜん違いますから、ぜひ食べてみてください!