根性による3ヶ国語学習者の日記

風通ふ 寝覚の袖の 春の香に 薫る枕の 春の夜の夢 ー『新古今和歌集』

用明天皇ー在位期間約2年の短命王

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                                                          用明天皇陵

大阪府太子町にある用明天皇陵(ようめいてんのうりょう)に行ってきました。

用明天皇って何した人?

用明天皇は一言で紹介するなら、「聖徳太子の父」です。

憲法十七条冠位十二階の制定という大きな歴史的功績を残した息子の聖徳太子を引っ張り出してこないとピントの合わない、やや影の薄い天皇です。

しかし、これには理由があって、用明天皇は敏達(びだつ)天皇の後継者として即位するものの、疱瘡(ほうそう)、つまり天然痘にかかって在位約2年で亡くなっているのです。

用明天皇を箇条書きで紹介すると、

・聖徳太子の父

・仏教を禁止したこともある前の敏達天皇と違い、仏教を支持

・仏教支持派の蘇我馬子(そがのうまこ)と反対派の物部守屋(もののべのもりや)の対立をうまく調停できず、在位約2年で天然痘により崩御(ほうぎょ)。 

といった具合です。

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用明天皇が叶えられなかった夢を聖徳太子が実現?

V6の岡田准一が主演のNHKドラマ『大化改新』で、大兄皇子(おおえのみこ。のちの用明天皇)が、まだ幼い息子の聖徳太子と一緒に太陽を眺めながら、「太陽は昔から善いものにも悪いものにも、石にも草にも、分け隔てなく光を照らしてくれておる。私もこの光のように生きていきたいものじゃ」というようなことを語っていました。

だから用明?

かどうかはわかりませんが、結局、目立った功績も残せず、この世を去ってしまいました。そんな彼の夢は、息子の聖徳太子が引き継ぎ、実現したと考えるのも面白いです。

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          用明天皇陵

古代では兄弟で結婚していた!?

用明天皇陵の近くには、息子の聖徳太子の墓所がある叡福寺(えいふくじ)がありますが、敏達天皇と推古天皇の御陵もまた近くにあります。

面白いのは、用明天皇と敏達天皇と推古天皇の関係。

この時代の天皇を即位順に並べると次のようになります。

敏達天皇→用明天皇→崇峻天皇→推古天皇

実は、用明天皇と推古天皇は、堅塩媛(きたしひめ)と欽明天皇(きんめいてんのう。在位時に仏教が日本に伝来)を父母とする実の兄弟。用明天皇が兄で、推古天皇が妹です。

そしてさらに、敏達天皇の妻は推古天皇なのですが、この二人も実は異母兄弟。

つまり、簡潔に書くと、こうなります。

敏達天皇、用明天皇、推古天皇はみんな兄弟。用明、推古は実の兄弟だが、敏達天皇だけは異母兄弟。そして推古天皇と敏達天皇は夫婦。

推古天皇は夫の敏達天皇との間に子供ももうけています。母が異なるとはいえ、兄弟で夫婦になるというのは、現代の感覚だとびっくりですね。

以下は、当時の日本の歴史を手早く知りたい方におすすめの漫画です。面白いし、史実にもかなり忠実なのでオススメです。

角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 2 飛鳥朝廷と仏教 飛鳥~奈良時代

角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 2 飛鳥朝廷と仏教 飛鳥~奈良時代

 

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