How Japan’s Economy Is Destroying Its Youth - YouTubeを視聴。
テーマは、日本の不況と若者の引きこもり問題。
不況により若者に仕事がなく、希望を失った者が引きこもりとなっている。彼らはいわゆる「草食系」の世代であり、その数は100万人近くにのぼる。女性は、無職の男性は弱く女々しいとして、彼らと交際することを拒絶するなど、不況は社会関係にも影響を与えている。さらに、引きこもりの増加は、出生率の大幅な低下といった問題にもつながっている。
ざっくりまとめるとこんな感じです。
「草食系」と訳したのは動画中に出てきたgrass eatersです。grassは「草」のことなので、直訳すると「草を食べる人」ですね。
もちろん「草食系」は日本独自の概念なので、grass eatersはwhichで説明が付されています。
"grass eaters" , which are mostly men who shy away from sexual relationships and general social contact.
shy away from〜で「〜を避ける、〜を敬遠する」。
「性的関係や一般的な社会的接触を敬遠する男性」が「草食系(男子)」ということになっています。
この動画のコメント欄でも指摘されていますが、「草食系」と「引きこもり」をごっちゃにしているところはありますね。「一般的な社会的接触を敬遠する」のは「引きこもり」であって、「草食系」とはちょっと違いますよね。
でも、「肉食系の引きこもり」というのもあまりなさそうなので、草食系が引きこもりになりやすいというのは確かにあるかもしれません。
細かいことはさておき、grass eatersとは別に、同じような意味となるherbivoreという語も登場します。
herbivore
ハービボア
草食動物
grass eatersよりやや硬そうな語ですね。TOEFLで出てきそうな単語です。
ちなみにこの語の対義語はcarnivoreです。
carnivore
カーニボア
肉食動物
そして、女性が拒絶する「女々しい」男性。この「女々しい(めめしい)」は原語ではeffeminateという語が使われていました。
effeminate
エフェミネット
女々しい、女のような
この語は婉曲的に「ホモ」という意味にもなります。
一方、「男らしい」という意味の英語も登場します。masculineです。
masculine
マスキュラン
男らしい、勇敢な
セットで覚えるといいです。
動画内容に関して言うと、「引きこもり」というのはあたかも「現代の出家」のようですね。
世俗化した今の日本では、伝統的なやり方で出家するわけにもいかず、結果的に今の引きこもりのようなかたちになっているような気がしました。「alternativeな出家」というか。
視点を変え、引きこもりを単なる社会問題とせず、そこから何かポジティブなものを立ち上げていこうと努力する中で、今の停滞した日本に何か活力を与えるようなイノベーションが起こることだってあると思うのですが。
そうやって社会的にポジティブに受け入れることができれば、日本は世界の出家ブームの火付け役にもなれるかもしれませんね。
前向きに考えよう。