韓国社会の１０年後の主要問題は何だろうか、というテーマのニュース動画（ YouTube）を見ました。約１年前の動画なので、現在から考えると、９年後の問題です。
何だと思いますか？
韓国語とともにここに一覧してみます。
・少子化（저출산）
「少子化」は、韓国語で저출산（チョチュルサン）。
実は、韓国の少子化は今の時点でも深刻です。２０１５年の韓国の合計特殊出生率（１人の女性が一生の間に産む子どもの数）は、日本やアメリカ、ドイツなどの主要国の中で最下位。主な原因として、重過ぎる教育費の負担が考えられています。
韓国は日本以上の学歴社会。大学入試が行われる日には、遅刻しそうな受験生の送迎のためにパトカーが出動します。英語のリスニングテストの時刻には、飛行機の離発着が制限されます。親は子どもの合格を必死に祈ります。この日のために、親が子どもにかける教育費は当然、多いです。
（参考）
・超高齢化（초고령화）
「超高齢化」は韓国語で、초고령화（チョコリョンファ）。
現在の韓国の高齢化率は、先進国の中で特に深刻であるという状況ではありません。しかし、今後、急激に高齢化が進むと予想されています。医療技術の進歩による平均寿命の伸長と低出生率が組み合わさると、移民の大量受け入れがない限り、高齢化は進みますね。「死なない、産まない、人こない社会」すなわち、高齢化社会。歩道橋にこんなスローガンが掲げてあったら、ちょっとドキッとします。
高齢化には次のような段階があります。
一般的には、高齢化率（65歳以上の人口が総人口に占める割合）によって以下のように分類される。
高齢化社会 高齢化率7 - 14%
高齢社会 同14 - 21%
超高齢社会 同21% -
日本は現在、世界一の高齢化率で、すでに「超高齢社会」となっています。寿命が長いこと自体は、医療技術の高さや医療を受けられる経済的豊かさの証しですから、誇って良いこと。しかし、それに低出生率がセットになると、社会問題になります。
さて、このまま高齢化がさらに進むと、日本は一体どんな段階に突入するのでしょうか。ゾンビ社会？（小声）
（参考）
・雇用不安（고용불안）
「雇用不安」は韓国語で、고용불안（コヨンプラン）。
韓国では、現在、若者の雇用不安が深刻。
韓国統計庁によると、2015年の15歳以上の人口は4301万7000人、経済活動人口（学生や定年退職者を除く、有給の労働者及び無給の家事労働に従事する主婦など）は2691万3000人、雇用率は60．3％、失業率は3．6％だった。一方、若年層の雇用率は41．5％、失業率は9．2％となり、過去最高を記録した。全体の失業率に比べ、若年層の失業率の高さが際立っており、韓国の若年失業問題の深刻さがうかがえる。
（エキサイトニュースより）
働く人全体の失業率は3.6%ですが、若い人だけでみると失業率は9.2%。世界経済の停滞もあり、韓国の主力産業は苦戦しているようです。詳しくは過去記事参照。
統一問題（통일 문제）
「（南北）統一問題」は、韓国語で통일 문제（トンイル ムンジェ）。
ここにきて、韓国らしい問題が登場。統一前には戦火を交える可能性も否定できず、これは潜在的に非常に深刻な問題です。ソウルが火の海になったら、失業率云々どころではありません。統一問題でなく、火の海問題です。
しかし、特に甚大な被害もなく統一されれば、北朝鮮の人口は約2500万、韓国の人口は約5000万とされているので、人口約7500万の国になります。中国（13億人）と日本（1億2000万人）に挟まれていると少なく思えますが、7500万人は世界的に見れば十分な人口大国。EUのボス、ドイツ（8000万）に匹敵します。
北朝鮮最後の渾身のボケは、金正恩（キムジョンウン）じきじきの亡命か？
無慈悲すぎる！
【関連本】
全部見ていくと長くなるので、残りの問題は以下にまとめておきます。
・불평등（プルピョンドゥン） 不平等
・미래 세대 삶의 불안정성 未来世代の生活の不安定性
→삶は「暮らし、人生」の意。
・에너지와 자원의 고갈 エネルギーと資源の枯渇
・기후변화（キフビョナ） 気候変動
