- 作者: ジャンジオノ,フレデリックバック,寺岡襄
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 1989/12
- メディア: 大型本
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語学学習で必ずぶつかる壁
外国語を学んでいると必ず、伸び悩んでいるな、と感じる時が来ます。
少なくとも、僕は英語、中国語、韓国語、この三つの言語すべてで、そういう壁を感じたことがありました。もちろん今でも、あります。
勉強を同じように続けているのに、全然ドラマが聞き取れないし、言いたいことが言えなくて、口ごもることが多い。初めは、勉強をすればするだけそれだけ上達しているという実感があったのに、どうしてだろう、と。
どうして上達している気がしないのか?
僕もそのことについて少し、考えたことがありました。どうして外国語の学び初めは、上達しているという充実感があるのに、中級や上級に近づくにつれ、その感覚が失われていくのだろうかと。そこには、飽きた、とか、マンネリ化、だけでは説明できない何かがある気がしました。
考え付いた原因の一つは、次のようなものです。
初級の内容には、「行く」や「買う」、「勉強をする」や「仕事をする」といった日常において頻繁に使う表現が集中している。だから、初級内容を学ぶと一気に、それらの表現を使ったり、見聞きしたりする機会が増える。
→手応えを感じる。
一方、中級や上級になると、「構築する」とか「点滴を打つ」みたいな、確かに使わないことはないけれど、かといって頻繁に使うわけではない、という類の単語や表現が増える。ゆえに、覚えたからといってすぐに「役立った」と感じられる機会が来るわけではない。
→上達している気がしない。
つまり、初級の内容と中上級の内容では、コストパフォーマンスの違いが大きいから、というのが、僕の出した結論です。
語学力が伸びていないような気がしても、確実に伸びている
中上級の内容は、役に立つ頻度こそ初級内容に劣りますが、それでも外国語で自由にしゃべったり、外国語を不自由なく聞き取るためには必ず必要です。「行く」ほどではないものの、例えば「点滴を打つ」という表現は、ドラマを見ていれば普通に出てくるもの。だから、覚えても決して無駄にはならない。
「今やっている勉強は、すぐに、大きく役立つわけではないが、必ず役に立つ時が来る」
「中上級の壁」にぶつかった時は、このことを思い出してみると、良いです。
今日は、伸び悩みについてのお話でした。
お疲れ様です。